歴史的街並みと近代的景観が融合した水彩都市、東京都「江東区」のご紹介
江東区の住みやすさ!家賃相場から街の雰囲気まで、スタッフがご案内します。
運河が多く、埋立地が区域に占める割合も大きい江東区。江戸時代からの史跡や古い商店街が残る一方、臨海副都心など水辺の開発で変貌を続けています。そんな江東区の魅力を掘り下げ、交通情報などの生活のしやすさ、教育環境などもチェックしていきましょう。
江東区の特徴
東京湾に面した江東区は、隅田川の東側に位置していることから江東という名称になりました。江戸川区、墨田区、中央区、港区、品川区、大田区に隣接しています。
区の面積は40.16㎢で23区では狭い方から2番目です。人口は52万4千人。近年は大規模マンションなどの建設によって急増し、その増加傾向は23区内ではとりわけ著しいものとなっています。
江東区のある場所はかつては小島が点在するエリアでしたが、江戸時代に埋め立てと新田開発が始まり、地域発展への端緒になりました。開発は永続的に続けられ、現在のウォーターフロントを形成するに至っています。面積は飛躍的に増加しましたが区域の多くは海抜ゼロメートル地帯の低地です。
江東区は大きく3つに分けられます。北西側の深川エリア(森下、門前仲町、木場など)は、江戸時代に多くの寺社や武家屋敷が建てられた一帯。江戸文化を継承する下町情緒が残るエリアです。北東側の城東エリア(亀戸、大島、南砂など)は、亀戸天満宮などがある歴史的なエリアと再開発のベッドタウンが隣り合う新旧混在のエリアです。一方、区の南半分を占める臨海エリア(新木場、豊洲、有明など)は臨海副都心として開発された地域で、公園や大型公共施設などが点在する未来的な景観が特徴です。
また、江東区の公園の総面積は516万6650㎡で、23区内では第2位の広さ。住民一人あたりの公園面積では23区内で第3位となります。運河や橋が多いのも江東区の特徴で、区内の橋の長さを合計すると4822mと都内一の長さです。離れた4つの地区を結ぶ小名木川クローバー橋など、ユニークな形の橋もあります。
江東区の交通環境の利便性
江東区は公共交通機関が充実したエリアです。
JRは区域の北側に総武線各駅停車が通り、南側には京葉線と武蔵野線が一部重複して通っています。
地下鉄の各線も各エリアをゆるやかにカーブしながら横断する路線です。りんかい線やゆりかもめは、臨海部を結ぶ新交通として利用されます。
区内を南北でつなぐ路線では、東陽町駅を経由して住吉駅と豊洲駅をむすぶ有楽町線の延伸が計画されていて、将来的にはさらに利便性が向上する見込みです。
バスは都営バスと京浜急行バスが運行。また、交通の便が乏しい区の南側には、コミュニティバス「しおかぜ」を運行させています。しおかぜは、潮見駅を起終点に枝川・木場・塩浜を通る木場ルート、潮見・辰巳間を通る辰巳ルートの2ルートがあります。
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新木場
運河に囲まれた新木場1丁目にある駅です。JR京葉線、東京メトロ有楽町線、東京臨海高速鉄道りんかい線の3路線が乗り入れている駅で、区内でも利用者の多い駅です。
5階建ての駅舎は、JR京葉線のホームが4階に、東京メトロ有楽町線とりんかい線のホームが2階という立体構造になっています。
この一帯は、かつては水辺に木材を浮かせておく貯木所が多くありました。そのために新木場駅の駅舎は「木材の町」を象徴する木造風の建物をイメージして造られました。一般的な駅舎より木材の使用も目立ちます。 -
門前仲町
区の東側、門前仲町にある駅で、東京メトロ東西線と都営地下鉄大江戸線の乗り換え駅になります。乗り入れ路線の多い大手町まで、東西線で6分とアクセス至便な駅になります。
また、深川エリアを代表する名所・富岡八幡宮の最寄り駅でもあります。
門前町として古くから栄え、駅から上がったところにある商店街は下町の風情を残していて、老舗の漬物店やせんべい屋、江戸小物などを扱う店などが点在しています。また、名物「深川めし」の店もあり、かつてこの一帯が漁師街であったことを物語っています。
江東区で利用すると便利な沿線・駅と路線バス
- JR総武線各駅停車/総武本線(亀戸)
- JR京葉線(越中島、潮見、新木場)
- JR武蔵野線(越中島、潮見、新木場)
- 東京メトロ東西線(門前仲町、木場、東陽町、南砂町)
- 東京メトロ有楽町線(豊洲、辰巳、新木場)
- 東京メトロ半蔵門(住吉、清澄白河)
- 都営地下鉄新宿線(森下、住吉、西大島、大島、東大島)
- 都営地下鉄大江戸線(森下、清澄白河、門前仲町)
- 東武鉄道亀戸線(亀戸、亀戸水神)
- 東京臨海新交通臨海線ゆりかもめ(東京国際クルーズターミナル、テレコムセンター、青海、東京ビッグサイト、有明、有明テニスの森、市場前、新豊洲、豊洲)
- 東京臨海高速鉄道りんかい線(東京テレポート、国際展示場、東雲、新木場)
- 都営バス
- 京浜急行バス
- 江東区コミュニティバスしおかぜ
子育て・教育関係の情報
江東区は急激な人口増加で子育て支援が間に合っていないという評価もありますが、そんなことはありません。
その証拠として、待機児童を解消するために年々定員数増加をはかり、待機児童ゼロを達成しています。
子育ての支援制度としては、妊娠がわかったときから、子どもが18歳になるまで、さまざまな相談体制や助成制度などを整備しています。
江東区独自の制度も少なくありません。例えば、産後うつが心配なお母さんのために助産所などの施設に宿泊して心身のケアの方法や育児の助言が受けられる「宿泊型産後ケア」。子どもの月齢に合わせた接し方や離乳食の作り方を学ぶ「育児学級」などもあります。
助成制度は育児手当はもちろんのこと、中学生までの子どもの医療費を助成する「子ども医療費助成」などと多彩です。
また、ひとり親の家庭や傷害をもつ子どものための支援制度も整えられています。
こうした多様な支援制度にアクセスしやすくなるように、子育て情報などを発信する地域特化型のSNSアプリ「PIAZZA」も提供。新たな試みを果敢に取り入れて、役立つ支援に結び付けています。
江東区の教育機関の数
江東区は保育園・学校、公園等が多く存在し子育てし易い環境となっています。
- 幼・保育園
- 279園
- 小学校
- 45校
- 中学校
- 26校
- 高校・高専
- 13校
- 大学・短大
- 5校
- 公園
- 178園
江東区の治安
東京23区内の治安ランキングでは江東区は9番目で、平均よりもやや上位の区になります。
起きている犯罪も大きなものではなく、自転車盗や万引きが中心です。
区内のエリア状況で見てみれば、犯罪が比較的多いのは門前仲町、有明、木場などが挙げられます。江東区には大規模な盛り場はありませんが、それでも人が多く集まるエリアではトラブルが発生している傾向です。飲食店の多い門前仲町では暴行なども起きている一方、東京ビックサイトのある有明では、暴行に加えてスリなども発生。木場では、人の行き来の多い駅周辺で暴行事件が起きています。いずれの犯罪も屋外で発生するもので、空き巣など建物に侵入する犯罪が少ないのも江東区の特徴でしょう。
なお、水路や川が多く土地が低い江東区は、浸水、洪水などのリスクが高い土地柄です。2011年の震災では、液状化現象が起こるなど、埋立地特有の災害も起こり得ます。ただし最近整備されたエリアは道幅が広くとられ、地震に耐える構造の建物が多いので、基本的な防災対策をしていれば、さほど神経質になる必要はないのかもしれません。
- 江東区の犯罪率
- 4.82%
その他、江東区に関連する情報
江東区の周辺スポット
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東京臨海副都心
東京都心に人口や産業が集中することを解消し、地域分散化や効率化を図るために策定された副都心構想。臨海副都心は東京都が7番目に策定した副都心で、品川区、港区、江東区にまたがっています。
江東区では青海地区、有明地区が臨海副都心にあたり、ウォーターフロントならでは都市景観を形成しています。
青海地区には複合施設のダイバーシティ東京、テレコムセンター、フジテレビ湾岸スタジオ、日本科学未来館など。有明にはイベントホールなどがある有明ガーデン、国際展示場の東京ビックサイトなどがあります。
大規模施設は建物も個性的な造りで、独自の景観づくりに大いに貢献しています。 -
豊洲
運河に囲まれた豊洲一帯はもともと工場や倉庫、発電所などがあった埋立地でした。それが昭和63(1988)年に東京メトロ有楽町線の豊洲駅ができてから区画整備に拍車がかかり、オフィスビルや商業施設、さらに住宅建築が進みました。いまでは水辺に林立する高層ビル群が象徴的な景観です。
広い土地が確保できるので、アーバンドック ららぽーと豊洲などの複合商業施設があります。ここには子どもが就業体験ができる、人気のキッザニア東京も入っています。
平成30(2018)年には、東京中央卸売市場・豊洲市場が開場。一般の人も競りの見学や買い物、食事などもできるようになっていて、今では人気の観光スポットの一つとなっています。 -
富岡八幡宮
江東区富岡にある八幡神社で「深川八幡宮」とも言われます。寛永4(1627)年に菅原道真の末裔と伝わる長盛法印が創始し、徳川家の保護を受けて発展しました。
8月に開催される「深川八幡祭り」は江戸の三大祭りの一つに数えられます。特に3年に一度の本祭りが盛大で、重厚豪華な神輿50基以上が、街中を広範囲に渡御します。
また、富岡八幡宮は相撲と縁の深い神社としても有名です。境内には、横綱力士碑などをはじめとする相撲に関係する石碑が多数設置されています。
神社の周囲は門前町として栄え、商業地としても賑わいました。いまも門前町の面影を残す風情ある商店街は情緒が感じられると人々を惹きつけています。 -
清澄庭園
もともと敷地の一部は江戸時代の豪商・紀伊国屋文左衛門の屋敷跡でした。享保年間(1716~1736年)に庭園が形作られ、明治時代には三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎に引き継がれました。
造園は弥太郎の死後も続けられ、隅田川から水を引き国内各地の名石を配した「回遊式林泉庭園」が造られました。
大正12(1923)年の関東大震災後、公園用地として東京市(当時)に寄付したことから一般公開されるに至り、昭和54(1979)年には、都の名勝に指定されました。
春のお花見、秋の紅葉など美しい景観が見どころで、鳥の飛来も多いのでバードウォッチングのメッカでもあります。涼亭など歴史的建造物で食事もできます。 -
亀戸天神
菅原道真を祀った亀戸の天神様です。天神社の本社にあたる九州の太宰府天満宮に対して、東の宰府とも言われています。正面の赤い鳥居をくぐって本殿に向かう道筋は、太鼓橋を渡って菅原公の一生を現したとされる心字池を通っていく趣向になっています。
また、天神様と言えばウメがつきものですが、亀戸天神はウメはもちろん、フジやキクの名所としても有名で、それぞれ見物客で賑わいます。のどかな空気に包まれた庶民の憩いの場です。近隣には、有名な日本料理店や葛餅の老舗などもあり、参詣ついでに立ち寄るのもよいでしょう。 -
木場公園・東京現代美術館
江戸時代から昭和にかけて木材供給地であった木場に、防災拠点の一つとして造られた24.2haもの広大な公園です。
敷地内には噴水広場、イベント広場、都市緑化植物園などがあり、テニスコートやバーベキュー広場、ドッグランなども設置されています。
また、公園の清澄白河寄りには、第二次世界大戦後の現代美術を収集、保存、展示する東京都現代美術館もあります。
コレクション展示や企画展示は、これまでの美術館と一線を画する企画も多く、現代美術のファンのすそ野を広げてくれる貴重な存在となっています。
その他
- JCHO 東京城東病院
- 昭和大学江東豊洲病院
- 江東病院
- あそか病院
- 鈴木病院
- 深川立川病院
- 藤﨑病院
- 木場病院
- 亀戸図書館
- 東大島図書館
- 東雲図書館
- 豊洲図書館
- 城東図書館
- 深川図書館
- 古石場図書館
- 砂町図書館
- ロゴス点字図書館
- 白河こどもとしょかん
- 江東図書館
- 教科書図書館
- 東陽図書館
- 東京湾岸警察署
- 城東警察署
- 深川警察署
- 東京都中央卸売市場豊洲市場
江東区の家賃相場
江東区と他市区の間取りの平均家賃相場を比較しました。
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2024年05月時点 住まいのリライフ調べ
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1R 1K 1DK 1LDK 江戸川区 5.77万円 6.81万円 8.45万円 14.15万円 墨田区 9.09万円 9.59万円 11.56万円 16.56万円 江東区 8.26万円 9.27万円 11.15万円 15.86万円 中央区 12.78万円 11.35万円 14.1万円 20.47万円 港区 13万円 13.22万円 16.17万円 25.89万円 -
2K 2DK 2LDK 3LDK~ 江戸川区 6.85万円 8.4万円 16.93万円 18.25万円 墨田区 10.68万円 11.15万円 21.04万円 23.83万円 江東区 8.54万円 10.81万円 20.04万円 22.21万円 中央区 - 20.8万円 30.49万円 42.82万円 港区 - - 36.21万円 109.79万円
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