ハイブランドが集う商業地とマンションが林立する臨海部 華やぐ街、東京都「中央区」のご紹介
中央区の住みやすさ!家賃相場から街の雰囲気まで、スタッフがご案内します。
中央区は名称通りに23区の中央に位置していて、日本有数の商業地である銀座や日本橋があることで知られています。一方、勝どきや月島などの臨海部は、大型マンションが多数建ち並ぶ住宅地です。千代田区の官庁街、オフィス街などにもアクセスしやすい中央区は、多くの人にとって憧れのエリアと言えるでしょう。では実際の住み心地はどうなのか。エリアの特徴や、交通環境、治安など、多方面から検証してみました。
中央区の特徴
銀座や日本橋を擁する中央区。皇居の東側、東京湾の北側に位置していて、港区、千代田区、台東区、墨田区、江東区に隣接しています。面積は10.18㎢と、23区の面積ランキングでは22位の小さな区域です。人口も約17万人と2番目に少ない区ですが、15~64歳の「生産年齢人口率」が23区内でもっとも高く、71.7%を占めるというのが特徴です。
中央区の土地の多くは江戸時代に埋め立てられたところで、江戸の中心地として賑わいました。日本橋は五街道の起点でもあり、さまざまな人や物が行き交う要衝でもありました。現在も多くの企業の本店がある商業の街であり、兜町や日本銀行がある金融の街でもあります。
老舗や高級ブランドの旗艦店、高級レストランが居並ぶ銀座は、景観を守るための銀座ルールが定められていましたが、近年は緩和され歌舞伎座など高層化も進行。また海外からの観光客も増えていて老舗の街から変わりつつあります。
オフィス街の八重洲や京橋エリア、築地エリアは歴史的建造物が残るエリアです。一方、ウォーターフロントの月島、佃、勝どきなどは都心回帰が進み、続々とタワーマンションが建設されました。水辺に映るビル群は、新しい東京を象徴する景観です。
中央区の交通環境の利便性
中央区は東側を流れる隅田川に沿うように、やや縦長の形をしています。その縦のラインに並ぶように東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線、東京メトロ日比谷線などが通り、その各路線を横につなげるように、東京メトロ半蔵門線・東西線・有楽町線、JR京葉線などが通っています。勝どきや月島などのウォーターフロントとつなぐ路線もあり、区内の鉄道路線はエリアをくまなくカバーしています。
区の西側には、大手町駅、東京駅、有楽町駅、新橋駅など多くの路線が乗り入れるターミナル駅が多いことも特徴で、中央区はきわめてアクセスの良いエリアです。もちろん中央区自体が都心ですので、移動に割く時間は短縮されます。多忙な方の住まいとして、理想的な場所でしょう。
都営バス、京成バスなどバス便も多い便利なエリアではありますが、時に渋滞がネックとなる場合もあります。
-
銀座駅
東京メトロの丸の内線、日比谷線、銀座線が乗り入れている銀座駅。東京メトロのなかでも5番目に乗降客数の多い駅です。各路線間は地下でつながってるので雨の日でも濡れずに乗り換えできます。
また、徒歩圏内に有楽町駅や東銀座駅、銀座一丁目駅などもあり、きわめて利便性の高いエリアと言えるでしょう。銀ブラをしながら、ひょいと近くの駅から電車に乗れるのも銀座の魅力の一つかもしれません。 -
日本橋
中央区のやや北側に位置する日本橋駅。もともと賑わうエリアでしたが、近年の再開発によって街並みが刷新されました。また、オフィスも多く乗降客の多い駅です。
東京メトロの東西線と銀座線が通っているほか、都営地下鉄浅草線との連絡もしています。
東西線のホームはほかの路線に比べて長めなので、東西線から他の路線へ乗り換える場合、乗り換え口に近い号車に乗るようにするとよいでしょう。
中央区で利用すると便利な沿線・駅と路線バス
- JR総武快速線(新日本橋、馬喰町)
- JR京葉線(八丁堀)
- 東京メトロ銀座線(銀座、京橋、日本橋、三越前)
- 東京メトロ日比谷線(銀座、東銀座、築地、八丁堀、茅場町、人形町、小伝馬町)
- 東京メトロ丸ノ内線(銀座)
- 東京メトロ東西線(日本橋、茅場町)
- 東京メトロ有楽町線(銀座一丁目、新富町、月島)
- 東京メトロ半蔵門線(三越前、水天宮)
- 都営地下鉄浅草店(東銀座、宝町、日本橋、人形町、東日本橋)
- 都営地下鉄新宿線(馬喰横山、浜町)
- 都営地下鉄大江戸線(月島、勝どき、築地市場)
- 都営バス
- 京成バス
- 日立自動車交通
- 日の丸自動車(巡回バス)
子育て・教育関係の情報
中央区はドーナツ化現象で人口減が続いていた時期がありましたが、近年は都心回帰現象で大型マンションの建設が進み、比較的ゆとりのあるファミリー層が増えています。
区ではそうした人口増加に対応するために保育園などを整備中です。ところが、それを上回って希望者が急増しているため、なかなか待機児童ゼロを達成することが難しい状況でした。それがやっと令和4(2022)年に、悲願のゼロを達成することができました。ところが、地域や年齢によっては希望園に内定できない「隠れ待機児童」は解消できないままです。今後も大規模マンション建設が進む中央区では、待機児童解消は大きな課題となっています。
そうした事情がある一方、中央区の子育ての施策は、かなり充実していると言っても過言ではない状況です。
児童手当や子どもの医療費助成など一般的な施策はもちろんのこと、妊婦さんが通院するためのタクシー利用券の贈呈や誕生時に買い物券や食事券が支給される「新生児誕生祝品」などの制度もあります。
また妊娠期から出産後まで利用できる「育児支援ヘルパー」、新米ママなどの不安を解消するために宿泊して助産師などから指導や助言を受けられる産後ケア事業も実施。赤ちゃんとの接し方を学ぶ教室では、パパママ教室とは別に働く女性を対象にした教室も開催するなど、きめ細やかな支援体制が整えられています。
中央区の教育機関の数
中央区は保育園・学校、公園等が多く存在し子育てし易い環境となっています。
- 幼・保育園
- 72園
- 小学校
- 16校
- 中学校
- 5校
- 高校・高専
- 2校
- 大学・短大
- 3校
- 公園
- 59園
中央区の治安
中央区の治安は23区内のランキングでは17位と、あまり治安がよいとは言えない状況です。
発生している犯罪は、自転車盗が23区内でも断トツに多く、車上狙いも発生数は多め。高所得者が多いためか侵入窃盗も多い傾向があります。
地域別では、不特定多数の人が集まる場所では仕方のないことなのか、銀座周辺での犯罪発生数が多くなっています。
反対に治安がよいのは、月島や浜町などの住宅街です。
国内外から人が集まる中央区では、防犯意識の向上や安全を守るための方法を紹介した「安全・安心ハンドブック」を作成しています。また気象警報に加えて区内で発生した犯罪情報などを速やかに発信する「ちゅうおう安全・安心メール」も配信。防犯整備士の有資格者を各家庭に派遣し、防犯についてアドバイスをする「安全・安心おまかせ出前相談」など、ユニークな事業も行っています。
- 中央区の犯罪率
- 10.45%
その他、中央区に関連する情報
中央区の周辺スポット
-
GINZA SIX
平成29(2017)年に旧松坂屋銀座店の跡地に誕生した、銀座で最大の商業施設。地下1階から地上5階までハイブランドのテナントが入り、GINZA SIX限定のアイテムを目当てに訪れる人も少なくありません。
また、店内の吹き抜けをはじめとしたディスプレイは、期間限定でさまざまなアーティストに依頼した特別な空間演出で、GINZA SIXでしか味わえない空気感を醸成しています。
上層階のレストランは、和食を中心に多様なジャンルの料理を堪能できる店舗が揃っていて、海外からの観光客にも人気です。 -
COREDO日本橋
東急百貨店日本橋店の跡地の再開発事業として、平成16(2004)年に開業。オフィス、商業施設、早稲田大学の日本橋キャンパスも入る複合施設で、このうちの商業区画がCOREDO日本橋です。セレクトショップ、レストラン、食料品を扱うスーパーなどがあり、邦人客のほか海外の観光客も訪れます。
手がけたのは三井不動産で、その後もCOREDO室町1~3、COREDO室町テラスなども続々と近隣に開業させました。日本橋室町には、ラグジェアリーな雰囲気のなか多彩なレストランが並ぶYUITOが人気です。 -
歌舞伎座
都営地下鉄東銀座駅を上ったところにある歌舞伎座。
初代の歌舞伎座は明治22(1889)年にできましたが地震や空襲に遭遇し、昭和25(1950)年に、大正から昭和にかけて活躍した建築家・吉田五十六が復興させました。
ところが2000年以降に老朽化が指摘され、改築されることに。そして隈研吾によって、平成25(2013)年に新たな歌舞伎座が誕生させました。
劇場部分は前の建物と同様の4階建てで、その背後に高層の歌舞伎座タワーを設けたのが特徴です。耐震化やバリアフリー化が進んだ一方、歌舞伎座らしい華やぎに満ちた空間は健在。
月ごとに替わる演目は、予約席のほかに予約なしで観られる「一幕見席」も従来通り残しているので、ふらりと訪れても観劇できます。 -
浜離宮恩賜庭園
特別史跡・特別名勝に指定された都立の庭園。約25haの広さをもち、海水が入り込み、潮の満ち引きで趣きが変化する「潮入の池」があるのが特徴です。
一帯はもともと将軍家の鷹狩りの場所でしたが、承応3(1654)年に4代将軍家綱の弟の松平綱重が海を埋め立てて邸宅を建設。その後将軍家の別邸となりました。数々の造園・改修工事を経て、11代将軍の家斉の頃にほぼ現在の姿になったということです。
春のツバキやサトザクラ、夏のハナショウブ、ギボウシ、秋のキンモクセイ、冬のウメやロウバイなど、季節ごとの花も豊富です。
都心のなかにありながら、ゆったりと散策できる別天地。北東の端には浅草や日の出桟橋までの水上バスの発着場もあり、ここから水辺の旅にも出かけられます。 -
水天宮
江戸時代から安産・子育ての神様として信仰されてきた水天宮。もともと水天宮は久留米藩主の有馬家が崇拝してきましたが、江戸では9代目藩主の有馬頼徳が、三田の屋敷に勧請したことに始まります。
当初は一般には非公開でしたが、次第に毎月5の日だけ一般公開されるようになり、庶民からのお賽銭やお札の売り上げは財政難だった有馬家の助け舟にもなったそうで、やがて常時開かれることになりました。
明治5(1872)年に現在の場所に移転し、その後も篤い崇敬を受けています。子授かりや安産祈願、出産後のお礼参りなど、若い夫婦をはじめ、参拝客が絶えることはありません。 -
築地場外市場
東京都中央卸売市場は、江東区の豊洲に移転しましたが、もともと築地市場に付随するようにあった築地場外市場は、いまも一部健在です。
馴染みの店や昔ながらの風情を求めて、プロアマ問わず、いまも多くの人が利用しています。
鮮魚や肉類、青果、乾物、加工食品、厨房用品などの専門店が並ぶほか、寿司、和食、喫茶などの飲食店も多数。
築地ならではの雰囲気を楽しみたいと、海外から訪れる観光客にも好評です。
波除通りに場外市場の案内所を設けたり、季節ごとのイベントを開催したり、ツアーを催したり、築地場外の生き残り、活性化をかけ、さまざまな試みに取り組んでいます。
その他
- 聖カタリナ病院
- 聖路加国際病院
- 中央区立日本橋図書館
- 中央区立月島図書館
- 京橋図書館
- 久松警察署
- 月島警察署
- 警視庁中央警察署
- 築地警察署
中央区の家賃相場
中央区と他市区の間取りの平均家賃相場を比較しました。
-
-
2024年04月時点 住まいのリライフ調べ
-
1R 1K 1DK 1LDK 港区 12.08万円 13.57万円 18.2万円 25.17万円 千代田区 11.91万円 11.94万円 16.3万円 22.38万円 中央区 12.1万円 11.97万円 14.02万円 19.99万円 墨田区 8.59万円 9.59万円 12.15万円 16.28万円 江東区 8.59万円 9.16万円 11.14万円 15.61万円 -
2K 2DK 2LDK 3LDK~ 港区 13.72万円 22.45万円 33.33万円 179万円 千代田区 16.5万円 24.5万円 39.87万円 92.78万円 中央区 - 19.76万円 30.36万円 49.87万円 墨田区 11.32万円 13.35万円 20.81万円 28万円 江東区 6.97万円 12.48万円 18.91万円 23.29万円
-