都心への好アクセスが魅力 緑あふれる郊外都市、東京都「練馬区」のご紹介
練馬区の住みやすさ!家賃相場から街の雰囲気まで、スタッフがご案内します。
23区の北西の端にある練馬区。都心までのアクセスの良さと緑地や農地の多さで、都心と郊外の両方の魅力を備えたエリアと言えるでしょう。
そんな練馬区を、街の特徴、交通環境、教育環境などから探っていきます。
練馬区の特徴
23区の北西に位置する練馬区は、もともと板橋区の一部でしたが、昭和22(1947)年に分離して練馬区となりました。23区内では一番若い行政区です。
面積は45.08㎢で、23区内では5番目の広さ。そのため隣接する自治体も多く、中野区、杉並区、豊島区、板橋区、武蔵野市、西東京市と接しています。北側は埼玉県で、朝霞市、和光市、新座市が隣接した市です。
人口は約75万人。23区で2番目に人口が多い区になります。
練馬区は区域全体が武蔵野台地上にあり、23区内の最高標高地も練馬区関町南4丁目です。区内を流れる川では、石神井川や白子川が流れていますが、概ね高低差の少ない地勢です。
なお、練馬区は23区では最大の農地面積を誇ります。23区の農地のうち約4割が練馬区にあると言われ、住宅街の一画に畑が広がる場所も多く、都内で農業をもっとも間近に感じられるエリアではないでしょうか。ちなみに23区で唯一の牧場もあります。
畑の一画に直売所があることも多く、新鮮な農産物は区民に広く利用されています。また、一般の市民が参加できる区民農園を全国に先駆けて始めたのも練馬区内の農家でした。
区民意識調査で、「練馬区は住みやすい」と回答した人は全体の9割を超え、定住志向が高いエリアと言えそうです。
整備された都市型公園や歴史ある庭園など、公園の多さも練馬区の特徴で、23区内では2位となる472園があります。
練馬区の交通環境の利便性
練馬区内の鉄道路線は、西武鉄道が複数本通っているのが特徴的。一方、JR線が通っていない区は、23区では世田谷区と練馬区のみで、これも練馬区の特徴でしょう。
また、区域の北東部には、地下鉄路線も運行しています。一方、区の北西にある大泉学園町一帯には都営大江戸線の延伸が計画されていますが、具体的なスケジュールは未定。現状としては、この一帯は交通アクセスがやや不便なエリアとなっています。
なお、練馬区内も走行している東武東上線には、板橋区との境界上に東武練馬駅がありますが住所は板橋区です。練馬区民にも利用されているので下記に掲載しました。
練馬区は広い区域を縦につなぐ鉄道路線はありません。それを補うようにバス路線が通っていて、都内の隣接自治体や埼玉県の鉄道駅などにも連絡しています。
練馬区のコミュニティバス「みどりバス」も、6ルートで運行中です。
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練馬駅
練馬区の南東に位置する駅で、西武池袋線・豊島線、東京メトロ有楽町線乗り入れの西武有楽町線、さらに都営大江戸線が通る駅です。1日あたり約18万人に利用されています。
西武鉄道の駅では、西武有楽町線と西武豊島線が練馬駅を起点としており、池袋方面、飯能方面と4方向に伸びる路線が通っていることになります。
西武線と都営大江戸線との乗り換えは、いったん改札の外に出る必要があり、住所も西武鉄道は練馬1丁目、都営大江戸線は豊玉北5丁目と異なります。 -
石神井公園駅
練馬区の南西寄りに位置する西武池袋線の駅で、駅名の通り、都立石神井公園の最寄り駅でもあります。
石神井公園駅は、西武池袋線の急行と快速急行の停車駅(平日ラッシュ時を除く)です。
また、池袋駅発の急行と東京メトロ有楽町線・副都心線が連絡する駅でもあります。1日あたりの乗降客数は約6万5000人ほどで、西武鉄道のなかでは上位に入る駅です。
2011年の線路の高架化によってできた新たな駅舎には、高架下に商業施設を設け、駅利用客の便宜を図っています。
練馬区で利用すると便利な沿線・駅と路線バス
- 西武池袋線(江古田、桜台、練馬、中村橋、富士見台、練馬高野台、石神井公園、大泉学園)
- 西武有楽町線(小竹向原、新桜台、練馬)
- 西武豊島線(練馬、豊島園)
- 西武新宿線(上石神井、武蔵関)
- 東京メトロ有楽町線・副都心線(小竹向原、氷川台、平和台、地下鉄赤塚)
- 都営大江戸線(新江古田、練馬、豊島園、練馬春日台、光が丘)
- 東部東上線(東武練馬)
- 都営バス
- 西武バス
- 関東バス
- 京王バス
- 国際興業バス
- コミュニティバス「みどりバス」
子育て・教育関係の情報
練馬区はファミリー世代に人気の街。子育て支援も充実していると評判です。
行政の子育て支援の尺度にもなる待機児童数は、令和3(2021)年にゼロを達成しています。待機児童解消を区の重要課題として保育施設の多様化、定員拡充に取り組んできた成果でしょう。
ここからもわかるように練馬区は子育て支援に熱心で、さまざまな支援策を講じてます。出産後に赤ちゃんのいる家庭に助産師や保健師が訪問する「こんにちは赤ちゃん訪問」や、妊娠中から子どもが2歳になるまで体調不良に陥りやすい母親に代わって家事を行ってくれる「育児支援ヘルパー」制度などがあります。
一方、助成金では、「出産一時金」のほかに「第3子誕生祝金」など。また、認可保育園、幼稚園、認定こども園などを利用する3歳から5歳までの全ての子ども、0歳から2歳までの住民税非課税世帯の幼児教育・保育を無償化しているのも特徴です。ベビーホテルや都の認可外保育施設なども無償、あるいは補助金支給なども行っています。
ほかにも多くの支援をしていますが、さらにニーズに合った支援策にしていくために、当事者の声を聴く「練馬区子ども・子育て会議」を設置。また、「ねりこそ@なび」というポータルサイトで、区の行政サービスの情報を発信したり、子育ての事例などを紹介したりもしています。
なお、教育機関では下記のカウント外に、光が丘にあるインターナショナルスクールがあります。また、小学校、中学校の数には中高一貫校の1校が含まれています。
練馬区の教育機関の数
練馬区は保育園・学校、公園等が多く存在し子育てし易い環境となっています。
- 幼・保育園
- 301園
- 小学校
- 68校
- 中学校
- 38校
- 高校・高専
- 13校
- 大学・短大
- 4校
- 公園
- 472園
練馬区の治安
練馬区は23区内でも治安のよい区で、23区中で治安の良さは第3位です。格別大きな繁華街や歓楽街がないことが一因として挙げられます。
練馬区民は定住傾向も高く、長年、練馬区に住んでいるという人が多いことも治安の安定に寄与しているのかもしれません。
また、近年はコロナ禍で外出が減少して家にいることが多いので、空き巣や自転車盗などが減少する傾向もあるのでしょう。
区内でも、とりわけ犯罪発生が少ないエリアを挙げるとすれば、上石神井駅、中村橋駅、豊島園駅などの周辺です。
一方、犯罪が多いのは自転車利用者の多い光が丘駅周辺、大学が集まっている江古田駅周辺、乗降客の多い練馬駅周辺です。とはいえ起きている犯罪は自転車盗、万引きなどが中心で、住宅侵入や凶悪犯罪は起きていません。自転車にしっかり鍵をかける、夜間の繁華街では気をつけるなどの対策で乗り切れる程度でしょう。
なお、武蔵野台地の上に位置している練馬区は、水害などの被害もさほど心配はいりません。ところが区の北側の白子川流域や光が丘駅周辺、土支田1丁目や旭町1丁目あたりは、ハザードマップで水害の危険性が指摘されています。長雨や集中豪雨などの場合には、防災情報などをこまめにチェックしたいものです。
- 練馬区の犯罪率
- 4.56%
その他、練馬区に関連する情報
練馬区の周辺スポット
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石神井公園
西武池袋線の石神井公園駅が最寄り駅になります。道路を挟んで三宝寺池と石神井池がある公園で、池の周囲が緑地になっている自然豊かな環境です。
面積は226,232㎡とかなり広め。池の周りをジョギングしたり、ウォーキングしたりする人が絶えません。
サクラやカエデ、シダレヤナギなどの樹木、カキツバタやスイレンのような草花などが緑地で見られ、季節ごとに変わる景色も魅力です。
敷地内には、野球場、テニスコート、野外ステージ、ボート乗り場などもあり、思い思いに過ごせる憩いの場でもあります。 -
光が丘公園
練馬区と板橋区にまたがる都立公園。607,824㎡の面積は、23区内の公園では4番目の広さです。
この一帯は、戦争中は陸軍の成増飛行場があった場所。戦後の米軍管理の時代を経て、都営住宅、学校などが整備され、総面積の3分の1が公園になりました。
広大な芝生広場や野球場、テニスコートなどがあるほか、デイキャンプ場やバーベキュー広場、バードサンクチュアリのコーナーも。
また、樹齢100年を越えるイチョウの並木も見もので、晩秋の紅葉時は、春のサクラと同様に目を楽しませてくれます。 -
ちひろ美術館・東京
優しいタッチの水彩画が特徴の絵本作家いわさきちひろが、晩年に暮らした自宅兼アトリエ跡にできた美術館です。
実は世界で最初にできた絵本美術館で、ちひろが使っていたソファに座って絵を観たり、ちひろが育てた草花を眺めたりもできるようになっています。
展示は、ちひろの作品ばかりでなく、絵本を中心にした企画展などを開催しています。
この美術館は子どもが初めて訪れる「ファーストミュージアム」として、子ども用の椅子を設置していたり、ベビーカーでも移動がスムーズな造りにしていたり。親子でゆっくりと過ごせる愛らしい美術館です。 -
豊島園 庭の湯
プールやアイススケート場、回転木馬などが名物だった豊島園遊園地は閉園しましたが、こちらは健在です。
広々とした日本庭園を望むこの施設は、ゆっくりと疲れを癒したい人におすすめです。
アクアマッサージなどのヒーリング効果のあるバーデゾーンを中心に、天然温泉の温浴ゾーン、サウナ、岩盤浴棟など、タイプの異なる浴槽があります。エステやリフレクソロジー、タイの古式療法によるもみほぐしなど、スペシャルなメニューも格別です。
和食や甘味を楽しめる食事処も併設されていて、休日の1日、ゆったりと過ごせる都会のオアシス的存在です。 -
牧野記念庭園
日本を代表するのみならず、世界的に知られた植物分類学の父・牧野富太郎が晩年暮らした庭園です。
牧野富太郎は、明治から昭和にかけて全国を飛び回り、植物採集やスケッチを熱心に行いました。新種を発見したり、学名を付けたりと目覚ましい活躍を行いながら、多くの著書も残しています。
昭和15(1940)年に刊行された『牧野日本植物図鑑』は現在も改定を重ねているロングセラーです。
牧野記念庭園では牧野の書斎を公開し、彼が管理していた庭園も見学できます。
庭園では、今も約300種類の植物が栽培され、中には非常に貴重な品種もあります。植物に興味がある人なら、ぜひ訪れたい施設です。 -
東映アニメーションミュージアム
練馬区東大泉の東映アニメーション大泉スタジオ内にあります。日本初の劇場用長編アニメ「白蛇電」は前身の東映動画で制作されました。以来、テレビ発のアニメシリーズ「狼少年ケン」や、初のカラーアニメとなった「魔法使いサリー」などを制作してきました。
近年も、「セーラームーン」、「ワンピース」、「ふたりはプリキュア」などヒット作を生み出しています。
ここでは、そんな東映アニメーションが手掛けてきた作品の関連資料や映像を展示。セルからデジタルへ手法の移り変わりがわかる展示もあり、多くのアニメファンが訪れます。
なお、練馬区内にはアニメ関連の企業が現在も100社以上あり、日本アニメの発祥の地として健在ぶりを示しています。
練馬区の家賃相場
練馬区と他市区の間取りの平均家賃相場を比較しました。
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2024年04月時点 住まいのリライフ調べ
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1R 1K 1DK 1LDK 中野区 8.09万円 8.47万円 9.85万円 14.03万円 杉並区 7.32万円 7.87万円 9.83万円 15.25万円 練馬区 6.89万円 7.44万円 8.41万円 13.26万円 豊島区 8.44万円 10.26万円 11.44万円 16.96万円 板橋区 - 7.3万円 10.5万円 10.93万円 -
2K 2DK 2LDK 3LDK~ 中野区 10.42万円 12.53万円 23.67万円 20.34万円 杉並区 9.49万円 10.98万円 22.42万円 23.58万円 練馬区 7.87万円 9.58万円 17.73万円 21.4万円 豊島区 11.18万円 13.04万円 23.86万円 27.98万円 板橋区 - - - -
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