川沿いの歴史ある区は再開発で変貌中、東京都「荒川区」のご紹介

荒川区の住みやすさ!家賃相場から街の雰囲気まで、スタッフがご案内します。
23区内の北東部に位置する荒川区は、重要な水運である隅田川と、江戸と東北を結ぶ奥州街道が交わる要衝として栄えてきました。下町情緒の残る郷愁を感じさせるエリアで、区域を横に走る都電・荒川線もそんな懐かしい雰囲気を醸しています。一方、現在の荒川区は再開発が進み、大型のマンションが続々と建てられて、川沿いの景色も日々更新されています。
そんな変貌中の荒川区にスポットをあてて、どのようなエリアなのか、どんな魅力が潜んでいるのか、さまざまな観点から探ってみましょう。
荒川区の特徴
東西に長く、鳥が羽を広げているようにも見える荒川区の形状。面積は10.20㎢で23区内では21位と比較的小さな区で、人口は21万7000人です。足立区、北区、台東区、墨田区に囲まれています。区の名前は北側を流れる荒川(現・隅田川)から命名されました。
江戸時代この一帯は農民が多く暮らしていて、将軍家の鷹場や江戸市中の庶民が遊びに来る行楽地などがありました。明治に入ると荒川の流れを利用して工場が建てられるようになる一方、職住一致で職人が多く暮らすエリアでもありました。
荒川区の人口は1990年代まで減少傾向にありましたが、最近はファミリー層を中心に増加傾向にあります。工場跡地を再開発してできた大規模マンションが建設されてきたからで、それに伴い地価も上昇しています。現在の人口密度は21.4人と豊島区、中野区についで都内で3番目の高さです。
荒川区の交通環境の利便性
蛇行する隅田川に沿って複雑な形をした荒川区は、南北より東西に長い区域です。
JRは区域の端を通っていて区内をつなぐ路線ではありません。区域を横につないでいるのは都電荒川線で、区民の足として親しまれています。
また、舎人ライナーや東京メトロ千代田線、日比谷線などが区域を斜めに通り、区内と近隣区とをつないでいます。
荒川区内を運行するバスは都営バスのほか、荒川区のコミュニティバスが3ルートで巡回。コミュニティバスのおかげで電車の行き来の少ない地域と近隣駅との連絡が便利になりました。
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日暮里駅
日暮里駅の住所は荒川区ですが、台東区との境に位置していて、ホーム上に区境がある珍しい駅です。
JR山手線と常磐線が通ってるほか、上野と千葉県を結ぶ京成本線が通っています。
また、都が運営する唯一の案内軌条式鉄道(小型軽量車両が軌条を走行するシステム)の日暮里・舎人ライナーの接続駅でもあります。 -
町屋駅
荒川区の中央北寄りに位置しています。
東京メトロ千代田線、京成本線、都電荒川線が通っていて乗り換え駅になりますが、駅はそれぞれ別で、乗り換える場合はいったん改札を出なくてはなりません。
それでも上野駅まで9分、秋葉原駅まで12分とアクセス至便な駅であることは間違いありません。
荒川区で利用すると便利な沿線・駅と路線バス
- JR山手線(西日暮里、日暮里)
- JR京浜東北線(西日暮里、日暮里)
- JR常磐線(日暮里、三河島、南千住)
- つくばエクスプレス(南千住)
- 東京メトロ千代田線(西日暮里、町屋)
- 東京メトロ日比谷線(南千住、三ノ輪)
- 京成本線(日暮里、新三河島、町屋)
- 日暮里・舎人ライナー(日暮里、西日暮里、赤土小学校前、熊野前)
- 都電荒川線(荒川車庫前、荒川遊園地前、小台、宮ノ前、熊野前、東尾久三丁目、町屋二丁目、町屋駅前、荒川七丁目、荒川二丁目、荒川区役所前、荒川一中前、三ノ輪橋)
- バス(都営バス、コミュニティバスさくら)
子育て・教育関係の情報
荒川区は、毎年行われる全国自治体ランキング(日経BP社などの調査)で行政サービス部門て上位にランクインされることが多い区です。
平成20(2008)年度は子育て環境分野では全国2位、平成27(2015)年度も共働き子育てしやすい街ランキングで全国1位と高く評価されています。ファミリー層が増加傾向にあるのは、そうしたことも背景として大きいのでしょう。
子育て環境の指標となる待機児童数は、令和4(2022)年度はゼロとなっています。
荒川区の子育てファミリーの支援策は多岐にわたり、ほかでは見られない施策も少なくありません。
妊娠中から18歳未満の子どもがいる保護者の相談を、専任スタッフが通話料無料のフリーダイヤルで24時間受け付けてくれる「あらかわキッズマザーズコール24」は最たるもの。子育てファミリーにとって心強い味方です。
また、病気やケガ、行事などで育児や家事ができない場合に、ベビーシッターやホームヘルパーを派遣してくれる「ひとり親家庭サポート事業」、双子や三つ子などのファミリーを支援する「ツインズサポートサービス」などもユニークです。
もちろん助成金などの手当ても充実していて、児童育成手当および障害手当、児童扶養手当、ひとり親家庭医療費助成、出産育児一時金、入院助産費用助成など、多くの支援制度があります。
荒川区の教育機関の数
荒川区は保育園・学校、公園等が多く存在し子育てし易い環境となっています。
- 幼・保育園
- 72園
- 小学校
- 24校
- 中学校
- 12校
- 高校・高専
- 6校
- 大学・短大
- 2校
- 公園
- 38園
荒川区の治安
警視庁の令和2(2020)年の区市町村別の治安を示すデータによると、荒川区は23区内で文京区についで治安が良く第2位です。荒川区は平成16(2004)年に防犯パトロールを強化し、区民の防犯対策品の購入に補助金を出すなどの施策を行う「防犯都市宣言」をしています。目立った繁華街がないのも、犯罪が少なく抑えられている要因でもあるでしょう。
そんな安心して暮らせる荒川区ですが、犯罪がまったく起こらないと言うことではなく、要警戒のエリアももちろんあります。
居酒屋やパチンコ店、風俗店などがある日暮里駅から西日暮里駅の間や、下町の雰囲気を残す住宅街である東尾久駅周辺も、やや治安の悪い一帯です。区内でもっとも人口の多い南千住も要注意です。これらのエリアで起きている犯罪は、自転車盗や万引きなどが中心ですが、車上ねらいや暴行、空き巣なども発生しています。こうしたエリアに出かけるときは、用心したいものですね。
- 荒川区の犯罪率
- 4.99%
その他、荒川区に関連する情報
荒川区の周辺スポット
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あらかわ遊園
23区で唯一の公営の遊園地で、隅田川沿いにあります。大正時代に開園されて以来入園者数は伸び続け、平成29(2017)年の時点では約42万も訪れるようになっていました。
未就学児向けのアトラクションが充実していることで知られていましたが、老朽化によって大規模リニューアルを行い、令和4(2022)年の春に再オープンしました。
園内中央の観覧車周辺はのりもの広場になっていて、ほかには水遊びができるコーナーやポニーに乗れるコーナー、釣りのできるコーナーなどがあります。人気の高い動物と触れ合える広場は、リニューアルで拡張されました。 -
日暮里繊維街
日暮里駅から3分ほどの日暮里中央通りを中心に、約90店舗の繊維や手芸用品を扱う店が集まっています。
大正から昭和にかけてこの一帯は問屋街として賑わってきましたが、次第に小売りも行うようになり、現在はデザイナーやアパレルメーカーなどのプロに交じって、物づくりを楽しむ一般のお客さんも多数訪れます。
布、革、糸などの専門店のほか、ボタンやアクセサリーのパーツ、型紙など、多様な商品を取り扱っています。関連商品を取り扱う店が集まっているのは珍しく、最近は海外のお客様も訪れるようになっています。 -
荒川自然公園
都電の荒川2丁目か荒川7丁目が最寄り駅です。東京都水道局三河島水再生センターの上に築いた人口地盤の上にに造成された公園です。
1970年代にテニスコートや野球場、プールなどが造られた後、アスレチック広場、水辺広場、野草園、昆虫観察園などが造られました。自転車や豆自動車に乗れる交通園も人気です。
昭和57(1982)年には「新東京百景」にも選定された景勝地でもあります。季節ごとに趣きを変える樹木、親子でのんびりできる芝生、鳥、昆虫などの自然観察の場所としても親しまれています。 -
都電おもいで広場
かつて「チンチン電車」と呼ばれて親しまれた路面電車は、ピーク時には都内で40路線も走行していました。それが現在は都電荒川線のみとなっています。荒川線の走行距離の半分近くは荒川区内を通っているので、荒川区と路面電車は深い関わりがあります。
そんな路面電車にスポットをあてたのが、都電おもいで広場です。広場にかつての停留所を再現し、昭和に活躍した2両の展示車両が並んでいます。運転席で運転体験ができるので子どもたちはもちろん、鉄道好きの大人にもたまらない場所でしょう。
その他
- 関川病院
- 岡田病院
- 木村病院
- 荒木記念東京リバーサイド病院
- ゆいの森あらかわ
- 荒川区立南千住図書館
- 荒川区立町屋図書館
- 荒川区立 尾久図書館
- 荒川区立冠新道図書サービスステーション
- 荒川警察署
- 警視庁南千住警察署
- 警視庁 尾久警察署
荒川区の家賃相場
荒川区と他市区の間取りの平均家賃相場を比較しました。
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2023年12月時点 住まいのリライフ調べ
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1R 1K 1DK 1LDK 東京都足立区 - - - - 北区 9.5万円 8.67万円 10.06万円 13.6万円 荒川区 7.87万円 8.68万円 10.9万円 13.55万円 台東区 9.03万円 9.84万円 11.36万円 15.99万円 墨田区 8.53万円 8.86万円 10.65万円 15.32万円 -
2K 2DK 2LDK 3LDK~ 東京都足立区 - - - - 北区 8.78万円 10.58万円 23.56万円 19.11万円 荒川区 8.25万円 11.08万円 22.51万円 17.16万円 台東区 10.41万円 14.33万円 22.18万円 26.41万円 墨田区 10.53万円 12.15万円 20.5万円 15.87万円
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