二大繁華街を含む歴史と賑わいのコンパクトシティ、東京都「台東区」のご紹介
台東区の住みやすさ！家賃相場から街の雰囲気まで、スタッフがご案内します。
台東区は東京23区部の中心よりやや東側に位置する区。台東区と言えば、上野と浅草という二大繁華街を思い起こす人も多いでしょう。そんな台東区で暮らすとしたら住み心地はどうでしょう。暮らしやすさ、行政サービス、家賃相場など、多方面から検証してみましょう。
台東区の特徴
台東区は、南側は千代田区と中央区に接し、西は文京区、北は荒川区、東は墨田区に隣接。また、上野の森一帯は武蔵野台地の東端に位置しています。一方、隅田川に接する地域は沖積低地。高台と低地の両方で形成されるのが台東区の地勢です。
面積は、10.11㎢と23区内でもっとも小さな区です。上野と浅草という二大繁華街・観光地がある一方で、職住一致の街として製造業に携わる人も多く暮らしてきました。
ところが近年、アクセスの良さやスカイツリーの開業などによって東東京エリアが注目されるようになり、台東区も新規定住者が増え続けているのです。
歴史を振り返ってみると、台東区は江戸時代、江戸城を中心とした都市部と郊外の境に位置していました。明暦3（1657）年に起きた明暦の大火後は被災した江戸城下から寺社が多く移転してきて、以後、台東区は寺社が多いエリアになりました。また、上野の森や不忍池、隅田川周辺など、自然と触れ合う場所も意外に多いエリアでもあります。
台東区の交通環境の利便性
台東区は、昭和2（1927）年に、東洋発の地下鉄が上野・浅草間で開通以来、各方面へ至る交通網がいち早く整備されたエリアです。
区内を通る鉄道路線はとても多く、JR山手線、東北本線、東北京浜線、総武線、東京メトロ日比谷線、銀座線、都営地下鉄浅草線、大江戸線、京成本線、東武伊勢崎線、つくばエクスプレス線などが区内と各方面をつないでいます。
路線バスは、都営バス、東武バスが通っていて、さらに台東区のコミュニティバス「めぐりん」が5ルートで循環しています。
台東区の交通環境は、非常に良好だと言えるでしょう。
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上野駅
JR山手線の北東に位置するターミナル駅で、JR線の在来線、新幹線をはじめ、東京メトロ銀座線と日比谷線が乗り入れています。
北関東や東北地方、北陸地方への路線が上野を起点としていた時代があり、かつては「東京の北の玄関口」とも言われました。現在も、一日当たりの乗降客が約37万人もいる都内主要駅の一つです。
構内は飲食店やショップも入っていて、地上3階、地下1階（新幹線は地下4階）の縦にも横にも広い駅舎です。
改札も多く複数階に位置しています。目的地と出口の関係を見極めておきましょう。 -
浅草駅
浅草寺の最寄り駅で、東武鉄道伊勢崎線（東武スカイツリーライン）、東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線が乗り入れていて、各路線は連絡通路でつながっています。このうち都心への通勤者で賑わう銀座線は、浅草駅始発なので、ラッシュ時も座れる確率が高めです。
なお、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの浅草は国際通りにあります。
東京メトロの仏閣を模した駅舎のデザイン、東武鉄道の駅の上はデパートとという独自性から、平成9（1997）年に「関東の駅100選」の一つに選ばれたユニークな駅でもあります。
台東区で利用すると便利な沿線・駅と路線バス
- JR山手線（鶯谷、上野、御徒町）
- JR東北本線（上野）
- JR総武線（浅草橋）
- 東京メトロ日比谷線（仲御徒町、上野、入谷、三ノ輪）
- 東京メトロ銀座線（上野広小路、上野、稲荷町、田原町、浅草）
- 都営地下鉄浅草線（浅草橋、蔵前、浅草）
- 都営地下鉄大江戸線（上野御徒町、新御徒町、蔵前）
- 京成電鉄京成本線（京成上野）
- 東武鉄道伊勢崎線（浅草）
- つくばエクスプレス線（新御徒町、浅草）
子育て・教育関係の情報
台東区には令和3（2021）年1月時点で、0～14歳までの子どもの人数は約1万8,000人、15～19歳の子どもは約5,000人です。
浅草や上野といった繁華街から外れると静かな住宅街が広がり、ファミリーにとっても暮らしやすい街といえるでしょう。幼稚園や学校などの施設も多数あり、通園、通学を考慮したお部屋探しには、おすすめのエリアです。
台東区は小さな区で子育て支援制度もきめ細かく設けられています。区立幼稚園の利用が全額無償、認可外保育施設も認定を受ければ無償なのが特徴的。
「にぎやか家庭応援プラン」とは、第3子以降の子どもの「出生」「小学校入学」「中学校入学」時に、お祝い品を受け取れる制度。こども商品券か図書カード（いずれも1万円分）が選べます。
「多胎児家庭向けタクシー利用料支給事業」は、双子などの多胎児の乳児検診などに出かける際にタクシー利用料金の一部を補助する制度です。
また、経済的に高等学校などへの進学が厳しい子どもに対して、入学費用の一部を補助する助成制度などもあります。
一方、台東区の待機児童数は、まだゼロを達成できてはいません。しかし平成31（2019）年度に待機児童79人だったものが、令和2（2020）年度には60人まで減少。保育環境を整えている過程といえるでしょう。
大規模な公園や隅田川沿い以外にも小さな公園が点在する台東区は、子どもの遊び場確保もしやすいエリア。近所のお年寄りも、子どもたちを見守ってくれる寛容な土地柄です。
台東区の教育機関の数
台東区は保育園・学校、公園等が多く存在し子育てし易い環境となっています。
- 幼・保育園
- 75園
- 小学校
- 19校
- 中学校
- 9校
- 高校・高専
- 8校
- 大学・短大
- 3校
- 公園
- 50園
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台東区立黒門小学校
台東区内の公立小学校でも名門として知られる小学校。
明治43（1910）年創立と歴史も古く、関東大震災後に復興事業の一環として建てられらた「復興小学校」の校舎は名建築と評価され、文化財・歴史的建造物に指定されています。
また、多くの著名人や文化人の出身校としても著名です。上野駅周辺の繁華街が学区となりますが、卒業生の多くが有名中学校に進学するので、越境入学者も少なくはありません。台東区の小学校には制服があり、黒門小学校は制服も人気です。 -
東京藝術大学
国内でただ一つの総合芸術大学で、上野公園内にあります。昭和24（1949）年に東京美術学校と東京音楽学校を統合して生まれた国立大学で、その後もたびたび改組拡充され、現在は美術学部と音楽学部の2学部14学科があります。
キャンパス内には芸術大学らしい施設が多く、国宝や重要文化財も含む約4万点の所蔵がある大学美術館には、藝大卒業生の作品のコレクションも。一方、東京大学奏楽堂は、パイプオルガンもある本格的なコンサートホール。音響の良さに定評があります。
台東区の治安
台東区は犯罪率では、23区内ではワースト4と、あまり治安がよいとはいえません。実は発生した件数はそれほど多くはないのですが、人口が少ないので犯罪率が高くなっているのです。
犯罪の種類として令和3（2021）年のデータを見ると、もっとも顕著なのは自転車盗で、ついで万引き、粗暴犯と続きます。また、増加ぎみなのは特殊詐欺ですが、これは地域性というより、犯罪全体の傾向によるものでしょう。
侵入窃盗も発生していますが、これは前年比で大幅に減少しています。
区内で犯罪が多いのは上野駅周辺の繫華街で、もう一つの繁華街である浅草駅周辺よりも多く発生している傾向があります。
台東区では、こうした状況を踏まえて、生活安全推進協議会や生活安全対策委員会を設置。また、学校や保育園など児童施設の周辺を中心にしたパトロールなども実施。不審者情報などをスピーディに配信をする「安全・安心電子飛脚便」事業にも取り組んでいます。
- 台東区の犯罪率
- 12.1%
その他、台東区に関連する情報
台東区の周辺スポット
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上野恩寵公園
JR上野駅公園口を出ると目の前に広がる上野恩賜公園は、総面積53万k㎡の広さを誇る日本有数の都市公園。
オペラ公演もできる大ホールの東京文化会館、国立、都立などの複数の美術館、博物館。そして人気の動物園も公園内です。
それぞれの施設で楽しんだついでに、上野東照宮など史跡を辿るのもよいでしょう。
また、上野の山や不忍の家など、春のサクラや夏のハスなどを目当てに散策するのも一興です。多様な過ごし方のできる都民の憩いの場として、変わらぬ魅力が満載です。 -
浅草寺
浅草寺は推古36天皇（628）年３月、隅田川で魚を捕るために網を投じていた兄弟が、聖観世音菩薩像を引き上げたことが始まりとされます。
後の天正18年（1590年）、江戸に入った徳川家康は浅草寺を祈願所として定めました。その後、焼失する事態もありましたが、3代将軍徳川家光の援助で五重塔や本堂が再建されました。
近代に入っては、周辺が娯楽場として発展するなかで、多くの年中行事を催し、街の発展とともに国内外から多くの観光客を惹きつけるスポットとなりました。 -
台東区立墨田公園
隅田川沿いに広がり、右岸の台東区は浅草、花川戸、今戸が含まれます。また、左岸の墨田区向島も園内です。
関東大震災の復興事業の一つとして整備されたのが始まりで、川幅の広い隅田川の両岸が公園なので、視界が開けて遮るものがなく、東京スカイツリーがよく見えます。夜景も美しく、撮影ポイントとしてもイチオシです。
園内は約700本のサクラが植樹されたサクラの名所。「日本さくら名所100選」にも選ばれています。また近年は「隅田公園花の名所づくり事業」を推進し、ヒガンバナやアジサイも植樹されていて、季節ごとの花が楽しめます。子どもが遊べる遊具も充実していて、ファミリーで訪れるのもおすすめです。
夏の風物詩である「隅田川花火大会」は、この公園で開催され、浅草周辺は多くの見物客の熱気に包まれます。 -
鳥越神社
鳥越にある日本武尊を主神とした神社で、東国平定の折に日本武尊がこの地に立ち寄った後の孝徳天皇白雉2（651）年にその威徳を称えるために創立したと伝わっています。
また、永承年間（1046～1052）に前九年の役でこの辺りを通った源頼義と義家の親子が隅田川を渡りかねていたところ、鳥が川を越えて浅瀬を教えたと伝わり、そこから鳥越大明神という名称になったとも。後に徳川家康もここに合祀されます。
毎年6月の初旬に行われる例大祭は、都内でもっとも重量級の千貫神輿が町内を渡御します。
氏子が町ごとに引き継ぎながら担ぎますが、日が暮れてからは提灯に明かりがともり幻想的な雰囲気が加わり、祭りの熱気はさらに盛り上がります。 -
花やしき
浅草寺の西側にある遊園地で、創業が嘉永6（1853）年と日本で最初の遊園地といわれます。当初は植物園の片隅にブランコがあるだけでしたが、庭園として整備（明治時代）されたり、トラやライオンなどが見られる動物園（大正～昭和初期）になったり。戦後は昭和22（1947）年に「浅草花屋敷」として再スタートしました。
その後、国産初のローラーコースターやスペースショットなどのアトラクションが登場して、人気を集めるようになりました。以後、多くのテーマパークが誕生するなか、花やしきはレトロな雰囲気で独自路線を歩みます。
現在はバンダイナムコグループの運営で、古くからのものを受け継ぎつつ、新たな魅力づくりに挑戦中です。 -
アメヤ横丁
御徒町駅から上野駅間の高架橋西側と高架下に約400店舗が集結した活気ある商店街で、「アメ横」の通称で知られています。
扱う商品は生鮮食品から衣料品、時計などの貴金属、化粧品、スポーツ用品などとさまざまです。
年末には、お正月用品を安く購入しよういとする人でごったがえし、その混雑ぶりはテレビなどでも毎年紹介されるほど。
近年は、海外にルーツをもつオーナーが経営する食材店や飲食店も多くなり、多国籍な食文化に触れられる場所にもなっています。これまで食べたことのない味に、ぜひ挑戦してください。
その他
- 浅草病院
- 区立台東病院
- 浅草寺病院
- 永寿総合病院
- 石浜図書館
- 台東区立根岸図書館
- 台東区立中央図書館谷中分室
- 台東区くらまえオレンジ図書館
- 浅草寺こども図書館
- 台東区立中央図書館
- 国立国会図書館 国際子ども図書館
- 上野学園図書館
- 警視庁浅草警察署 旧象潟署
- 警視庁蔵前警察署
- 上野警察署
台東区の家賃相場
台東区と他市区の間取りの平均家賃相場を比較しました。
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2024年04月時点 住まいのリライフ調べ
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1R 1K 1DK 1LDK 荒川区 8.77万円 8.86万円 11.26万円 14.64万円 文京区 9.18万円 9.7万円 12.46万円 18.16万円 台東区 9.89万円 10.03万円 12.14万円 16.74万円 千代田区 11.91万円 11.94万円 16.3万円 22.38万円 墨田区 8.59万円 9.59万円 12.15万円 16.28万円 -
2K 2DK 2LDK 3LDK～ 荒川区 10.25万円 11.66万円 21.23万円 20.61万円 文京区 12.21万円 15万円 25.29万円 36.55万円 台東区 10.62万円 14.86万円 22.73万円 29.55万円 千代田区 16.5万円 24.5万円 39.87万円 92.78万円 墨田区 11.32万円 13.35万円 20.81万円 28万円
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