ゆたかな緑と閑静な住宅街 成熟した田園都市、東京都「世田谷区」のご紹介
世田谷区の住みやすさ!家賃相場から街の雰囲気まで、スタッフがご案内します。
23区内の南西に位置する世田谷区は、「住みたい街ランキング」では常に上位に位置する人気のエリアです。
その世田谷区とはどのような区なのか。街の雰囲気、生活環境、賃貸物件の相場など、多方面から見てみましょう。
世田谷区の特徴
世田谷区は58.05㎢の面積をもち、23区で2番目に広い区です。人口は94万人と、こちらは23区中で第1位。世帯数の多さも特徴です。
世田谷区と隣接しているのは、狛江市、調布市、三鷹市、杉並区、渋谷区、目黒区、大田区と、面積が広い分、隣接自治体も多くなっています。
区の地形の大半は平坦ですが、武蔵野扇状地の東南端に位置していて、区の南西部にある多摩川に沿って、その北東側は台地、南西側は低地です。
世田谷区は、世田谷地域、北沢地域、玉川地域、砧地域、烏山地域の5つのエリアに分けられます。
世田谷地域は区の中央部にあたり、上馬、経堂、三軒茶屋、下馬、世田谷、野沢など東急世田谷線沿線です。このうち三軒茶屋は国道246号と世田谷通りが交わる交通量の多い一帯。駅から離れれば住宅街ですが、駅の周囲は繁華街でエリア外からも多くの人が訪れます。
区の北東部にあたる北沢地域は、梅ヶ丘、下北沢、代沢など小田急線や井の頭線沿線の一帯。閑静な住宅街ですが、下北沢を中心に文化の発信地でもあります。
区の南部にあたるのが玉川地域です。奥沢、深沢、尾山台、等々力、上野毛、二子玉川、桜新町、用賀など、高級住宅街として知られていますが、等々力渓谷など自然も多く残っています。のどかな桜新町と、変化の多い二子玉川など新旧が混じりあったエリアとも言えそうです。
砧地域は区の西部に当たり、喜多見、砧、成城、祖師谷、船橋などのエリアです。小田急線沿線の高級住宅街ですが、畑が広がっている場所も多く、世田谷ののどかな部分も垣間見れます。広大な公園のある砧など、スポットにも恵まれています。
区の北西部にあたる烏山地域は、粕谷、上祖師谷、八幡山、南烏山などの一帯です。京王線沿線で杉並区と隣接するエリア。区の中心部からは離れていますが、新宿までも近いので便利です。
千歳烏山は、世田谷区でも比較的家賃が安く、賑やかな駅前の雰囲気なども学生になじみやすいエリアでしょう。
世田谷区は「風景づくり条約」を設けて景観整備に力を入れ、街中に自然を採り入れたスポットを点在させています。そうした点も、世田谷区が人気の街の常連になっている理由なのでしょう。
世田谷区の交通環境の利便性
世田谷区内には、京王線、京王井の頭線、小田急小田原線、東急田園都市線、東急世田谷線、東急大井町線、東急目黒線(奥沢駅のみ)と、私鉄各線が区内を通っています。
世田谷区は、23区内でありながらJRも地下鉄も通っていないという珍しい区。ただし、小田急線、東急線など地下鉄やJRに乗り入れしている路線もあります。
バス路線では、東急バス、小田急バス、京王バス、関東バスなど各社が運行。また、区のコミュニティバスが10路線運行していて区内の移動の利便性を高めています。
世田谷区の公共交通の課題として、南北の移動がしにくいということが挙げられます。区の東寄りで東急世田谷線と京王井の頭線が複数路線をつないでいますが、区域全体の縦移動は不便なままです。
面積が広いので車を利用する住民も多いですが、大動脈の一つである環状8号線などは渋滞もしばしば。また、裏道は土地感がないとわかりづらいエリアも多く、車利用も意外とスムーズにいかない点も課題です。
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三軒茶屋駅
東急田園都市線に加えて東急世田谷線の起点の駅となっています。同じ東急系の電車ですが、乗り換えはいったん改札を出る必要があります。
三軒茶屋駅は、東急田園都市線の急行なら渋谷駅の次の駅となり、渋谷駅から4~5分程度で到着する便利な駅です。
駅周辺には、区役所の窓口や劇場が入ったキャロットタワーをはじめ、大小の商業施設や飲食店がひしめく繁華街です。 -
下北沢駅
小田急小田原線と京王井の頭線の乗り換え駅で、両社のホームが立体交差しています。小田急線の1日あたりの乗降客数は約9万6000人。井の頭線では約8万9000人と利用客が多い駅です。新宿駅と渋谷駅、都心の主要駅に接続した駅ならではの賑わいです。
下北沢は近年、駅と駅周辺の再開発が進みました。区民との対話を重ねた結果、低層の建物を中心にシモキタらしさを重視した街並みとなっています。
世田谷区で利用すると便利な沿線・駅と路線バス
- 京王 京王線(代田橋、明大前、下高井戸、桜上水、上北沢、八幡山、芦花公園、千歳烏山)
- 京王 井の頭線(明大前、東松原、新代田、下北沢、池ノ上)
- 小田急 小田原線(東北沢、下北沢、世田谷代田、梅ヶ丘、山下、経堂、千歳船橋、祖師ヶ谷大蔵、成城学園前、喜多見)
- 東急 田園都市線(池尻大橋、三軒茶屋、駒沢大学、桜新町、用賀、二子玉川)
- 東急 世田谷線(下高井戸、松原、山下、宮の坂、上町、世田谷、松陰神社前、若林、西太子堂、三軒茶屋)
- 東急 大井町線(九品仏、尾山台、等々力、上野毛、二子玉川)
- 東急 目黒線(奥沢)
- 東急バス、小田急バス、京王バス、関東バス
- 世田谷区コミュニティバス(タマリバーバス、せたがやくるりん)
子育て・教育関係の情報
世田谷区は対話を重視した行政で知られ、子育て世代にも定評があります。
育児支援では妊娠から就学前まで、切れ目のないきめ細かな支援を実施。代表的なものを挙げると、「せたがや子育て支援券」の配布、子ども配食事業、預かり支援、「子育てステーション」の設置などと、実にさまざまです。
一方、就学後の子どもの支援として、放課後の居場所づくり、ヤングケアラーへの理解を深める活動など、幅広い課題に取り組んでいます。
世田谷区には砧公園など、都内有数の広大な公園があります。そうした公園内などにプレーパークを設けていて、子どもの外遊びの場づくりも充実させています。
世田谷区の教育機関の数
世田谷区は保育園・学校、公園等が多く存在し子育てし易い環境となっています。
- 幼・保育園
- 323園
- 小学校
- 67校
- 中学校
- 49校
- 高校・高専
- 35校
- 大学・短大
- 13校
- 公園
- 430園
世田谷区の治安
世田谷区は大使館など公的な施設が多いことから、警察の警備や巡回も手厚く、治安の良さは23区内で4番目の高さ。
また、高所得者が暮らす高級住宅街や育児世代のファミリー層などが多いので、住民自体の防犯意識も高いようです。
行政では、24時間パトロール、防犯カメラの整備支援、防犯ブザーの支給などを実施。また、「安心安全まちづくり協議会」を設置して、地域で活動する団体、関係行政機関が連携して課題解決に努めています。
- 世田谷区の犯罪率
- 0.61%
その他、世田谷区に関連する情報
世田谷区の周辺スポット
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砧公園
区内では駒沢オリンピック公園に次ぐ39万1,777.35㎢の広さの砧公園。自然景観を残していて、広大な芝生や川など、戸外でゆったり過ごすのに最適です。サクラも多く、お花見のスポットとしても知られています。
公園内にある世田谷美術館は、特色ある企画展を催す美術館で高い評価を受けています。公園の緑の中に建つ心地良い空間も魅力的です。フレンチのコースを食べられるレストラン、「ル・ジャルダン」や、中庭でそば粉のクレープなどを出す「セタビカフェ」もあり、アートにプラスアルファの要素も堪能できます。 -
駒沢オリンピック公園
41.3haの敷地が世田谷区と目黒区にまたがる運動公園です。昭和39(1964)年の東京オリンピックの会場になったので、このように呼ばれています。
もともとはゴルフ場で、第2次世界大戦前には昭和天皇とイギリス王大子・エドワードがプレイしたという歴史もありました。
現在は陸上競技場、2つの球技場、体育館などのほかに、サイクリングやジョギングコースも設けられ、多くの市民が利用しています。
周囲は犬のお散歩コースとしても知られていて、近隣のカフェは動物同伴OKの店舗も少なくありません。 -
大谿山 豪徳寺
豪徳寺の地名にもなったこの寺院は、招き猫の発祥の地の一つとして知られます。
その由来は……。江戸時代前期の武将、井伊直孝が郊外に鷹狩り出た帰り道、後の豪徳寺の前を通ると、1匹の猫が手招きをしています。門の中に入った途端、激しい雷雨に。猫の手招きによって、間一髪で危機から逃れたのでした。
「猫が豪雨から救ってくれた」と喜んだ井伊直孝は、多額の寄進をし、井伊家の庇護によって寺は再興をかなえました。
彦根藩主・井伊家の菩提寺ともなり、歴代の藩主や妻たちの墓所があります。直弼の危機を救った猫は「招福猫児」とあがめられ招福殿も建設。 豪徳寺の招き猫は、家内安全、商売繁盛が叶うと評判です。 -
等々力渓谷
大井町線 等々力駅から徒歩5分ほどで行ける23区内で唯一の渓谷です。あたりは等々力渓谷公園として整備されています。
等々力渓谷は、武蔵野台地が侵食されて形成したもので、約30か所から湧水が出ています。
あたりはシラカシやケヤキなどの木々が高くそびえて鬱蒼としていて、湧水部分ではシダなどの水生植物が見られます。
公園内には芝生広場や休憩もできる書院、古墳時代の遺跡である横穴古墳もあります。
23区内にあって別世界のような等々力渓谷。暑い夏の日もここはひんやりと涼しい、癒しのスポットです。
身近な自然を求めて訪れる人には、とっておきの場所でしょう。 -
二子玉川ライズ
二子玉川駅の東側の大型再開発事業によって誕生した街です。
約11.2haの広大な敷地を4つの街区に整備。そこに6つの複合施設が建てられました。
駅から続く敷地には、大型スーパーや雑貨などのショップ、カフェやレストランが入ったショッピングセンター、オフィスビル、ホテル、タワーマンションなど、多彩な店舗、空間が造られています。
この再開発に合わせて、隣接する二子玉川公園も整備されました。駅から公園まで各施設の間を回遊するようにストリートも設けられ、都内の新名所になっています。 -
本多劇場
昭和57(1982)年、本多劇場グループが銭湯の跡地に建てた演劇専用劇場です。「演劇の道を志す若者に活動の機会を提供したい」と開業したといいます。
こけら落としは唐十郎の「秘密の花園」で、その後も夢の遊眠社や第三舞台、大人計画など名だたる劇団が公演しています。
舞台俳優だけでなく芸能人が出演する舞台も多数行われ、演劇ファンのすそ野を広げています。
本多劇場グループでは、周辺にザ・スズナリやシアター711など計9劇場を運営していて、下北沢を国内でも珍しい演劇の街に定着させました。
その他
- 世田谷中央病院
- 駒沢病院
- 青葉病院
- 三軒茶屋第一病院
- 公立学校共済組合 関東中央病院
- 東京都立松沢病院
- 玉川病院
- 世田谷区立梅丘図書館
- 世田谷区立中央図書館
- 経堂図書館
- 世田谷区立代田図書館
- 桜丘図書館
- 松沢図書室
- 希望丘図書室
- 世田谷区立尾山台図書館
- 上北沢図書館
- 砧図書館
世田谷区の家賃相場
世田谷区と他市区の間取りの平均家賃相場を比較しました。
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2023年03月時点 住まいのリライフ調べ
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1R 1K 1DK 1LDK 渋谷区 10.41万円 10.95万円 13.24万円 21.75万円 目黒区 9.74万円 9.81万円 12.22万円 24.14万円 世田谷区 7.35万円 8.24万円 10.38万円 15.2万円 杉並区 7.16万円 8.17万円 9.86万円 13.72万円 東京都調布市 - - - - -
2K 2DK 2LDK 3LDK~ 渋谷区 13.46万円 17.12万円 37.68万円 61.5万円 目黒区 11.55万円 15.21万円 28.5万円 42.5万円 世田谷区 9.28万円 11.96万円 21万円 23.85万円 杉並区 10.04万円 11.61万円 19.89万円 25万円 東京都調布市 - - - -
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