日本では古来より富士山の壮大な姿を信仰する風習があり、江戸時代には富士塚と呼ばれる富士山を真似た人工の小高い山が日本各地に形成されました。実際の富士山にお参りするのは遠いので、近くに見立てて信仰していたという訳です。
富士神社の石段がまさに富士塚で、石段を登った先には本殿があります。富士神社は天正元(1573)年に現在の東京大学の地に駿河の富士浅間社を勧請(かんじょう:神仏の分霊を迎えること)し創建しましたが、寛永5(1628)年に加賀の前田家のお屋敷がこの地に立てられることなり、現在の地に移されました。
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