日本歯科大学は日本初の歯科医学校として明治40(1907)年に創立(当時の校名は共立歯科医学校)しました。旧・麹町区にあたるこの場所は、日本の歯科界発祥の地となっています。同校は創建110年以上を経た現在、東京歯科大学、日本大学と並ぶ歯学部御三家の一つとして知られています。
建学の精神・目的では、「自主独立」、そして「学・技両全として人格高尚なる歯科医師の養成」を掲げています。創立以来、歯科医師には、学・術・道が必要だと説き、それは現在も引き継がれています。
歯科専門の大学ですが、平成18(2006)年、学部名称を歯学部から「生命歯学部」に変更。これは歯科衛生の影響が生命体全体に及ぶこと。歯学は生命をトータルに学ぶべきものであると表明した改称でした。歯科学生や歯科医師の意識改革を図り、ひいては患者一般への理解を広めることが目的です。歯科医師養成機関のフロントランナーとしての意気込みも感じられます。
生命歯学部は、入学後6年間一貫したカリキュラムで学びます。一般教育系、歯科基礎系、歯科臨床系教育などを網羅した内容です。
第5年次からは、附属病院での臨床実習も始まります。歯科医師として必要な知識・技術、態度、価値観を現場で身に着けていくわけです。そのほか小児歯科、口腔外科などの研修も受け、さらに超高齢化社会に対応するために、訪問歯科診療の実習も行います。
前述した生命歯学部の理念にもとづき、生命体をトータルでとらえられる歯科医師を育成するために、多様な職種との連携をも見据えた実習です。
歯科医学の総合大学である日本歯科大学は、東京キャンパス内に生命歯学部、大学院生命歯学研究所があり、 在籍者は合わせて1000人ほど。さらに飯田橋駅寄りに短期大学、附属病院もあります。
また新潟キャンパスもあり、こちらにも生命歯学部、大学院生命歯学研究所、短期大学、附属病院を併設。東京キャンパスと合わせると歯科専門大学の規模としては世界最大と言われる規模です。
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