昭和3(1928)年に開校した官立の東京高等歯科医学校をルーツとし、昭和19(1944)年に医学科を設置して医学歯学専門学校に。さらに昭和26(1951)年に現在の東京医科歯科大学の形になりました。
文字通り、医師や歯科医師、関連するスペシャリストを養成する大学で、在籍者数は、大学が1500人弱、大学院が100人ほどの国立大学です。
なお、湯島キャンパスは近代教育発祥の地である昌平坂学問所のあった場所にあたり、東京医科歯科大学は学問の聖地に位置する大学なのです。
学部には医学部、歯学部があります。医学部では国内外を通じてトップクラスの人材を育て、医学界のリーダーとなる実力派を養成することが目標です。学部内に医学科と保健衛生学科があります。
歯学部は国立大学で最も古い総合的歯学教育機関で、分野別のQS世界ランキング歯学分野で世界第6位、国内トップの評価を獲得。歯学部には、歯学科と口腔保健学科があります。
それぞれが高い専門性を備えたスペシャリストを目指すわけですが、入学後の最初の1年間は誰もが教養部に籍をおき、千葉県の国府台キャンパスで学びます。教養学部をおく国立大学は、現在は同校のみ。多様な文化、世界を理解する能力は、海外でも活躍できる医療人にとって不可欠なもの。高い倫理観や人を思いやる心など、医療人としての基礎も教養部で養います。
同校の教育の特徴としては医歯学融合教育も挙げられるでしょう。医療の高度化、複雑化によって、現代の医療は専門職同士が連携した総合的な医療が求められます。同校はそのために医学科、歯学科の枠を超えて合同で学ぶ科目も設けています。
また、同校では東京外国語大学、東京工業大学、一橋大学とともに「四大学連合」を組織。その連携によって一大学では不可能な教育プログラムを導入することにも成功しています。
キャンパス内には医学部附属病院、歯学部附属病院があり、豊富な臨床実習も特徴です。
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