未来的なウォーターフロントと庶民的な商店街が隣り合う街、東京都「品川区」のご紹介

品川区の住みやすさ!家賃相場から街の雰囲気まで、スタッフがご案内します。
品川区は23区内の南寄りに位置し、東京湾に面しています。一帯は東海道の1番目の宿場町として栄えた歴史があり、現在はウォーターフロントにオフィスビルが建ち並ぶ景観が特徴的。一方、庶民的な商店街も活気があって、多様な顔をもつエリアでもあります。そんな品川区とはどのようなエリアなのか。その暮らしやすさについて、さまざまな観点から検証してみましょう。
品川区の特徴
品川区は23区の南側に位置していて東京湾に面しています。北は港区、西は目黒区、南は大田区に隣接する区域です。面積は22.84k㎡で人口は42万人と、広さや人口は23区で平均的な区と言えるでしょう。
ウォーターフロントに林立するオフィスビル、都内でもっとも長い戸越銀座商店街などが、品川区の多様性を象徴しています。
特徴別にエリアを分けると、品川浦や天王洲のウォーターフロントのエリア、賑やかな商店街をかかえる荏原エリア、閑静な住宅街である大崎エリアと3つに大別できるでしょう。
東京都の調査によると今後も定住を望んでいる品川区民は91.3%という高率で、平均より14ポイントも高いと言う結果が。品川区の暮らしやすさを証明するデータとも言えます。
品川区の交通環境の利便性
もともと東海道の宿場町として栄えたこの一帯は、明治時代、全国に先駆けて鉄道が開通したエリアです。大正から昭和にかけては、田畑が工場へと変わっていくなか人口も増えて交通網もより発達していきました。
品川区で複雑なのは、区名にもなっている品川駅は港区内に位置していること。一方、目黒駅は目黒区ではなく品川区内に位置しています。
住所では区外になるJR品川駅ですが、多くの路線が通るターミナル駅です。品川駅を通り品川区内を走るJR線では区域の北側を通る山手線、区域を斜めに通る横須賀線、京浜東北線などがあります。
また、品川区内は私鉄も多く通っていて東急線が3路線あるほか、海岸近くを通る京急本線もあります。JR山手線の各駅は、私鉄や地下鉄など複数路線が直通運転しています。
また、ウォーターフロントをつなぐ、りんかい線や羽田空港へ行く東京モノレールなど湾岸部を通る路線は、海に開けた品川区を体感できる路線です。
バスは東急バス、京急バス、都営バスが運行しているほか、品川区のコミュニティバス「しなバス」が通っています。実はこのコミュニティバスは令和4(2022)年に運行が始まったもの。鉄道駅や民間のバスの運行も多い品川区内でも、アクセスしにくい場所があるので運行を決めたとか。西大井駅と大森駅の間をジグザクに通っています。
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目黒駅
目黒駅は区内の最北端に位置する駅。JR山手線が地上を走る一方、地下構内に東急目黒線、東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線のホームがあります。この地下構内は3つの鉄道会社に共同使用される珍しい駅でもあります。
また、目黒駅は東急線や地下鉄各線の起点駅。そして、そのそれぞれが目黒駅で相互に乗り入れる直通運転をしているのも特徴です。
目黒駅はJR山手線の改札口からつながっているアトレ目黒1と、目黒通りを隔てて東急線や地下鉄線の改札口につながるアトレ目黒2と2つの駅ビルがあります。 -
大井町駅
品川区内でJR京浜東北線が停車する唯一の駅で、東急大井町線とりんかい線も通っています。
大井町駅は、JR線のホームに対して東急線のホームが直角に交わる構造になっていて、さらにその下にJR埼京線とりんかい線が乗り入れるホームがあるという、やや複雑な構造です。
一番深いホームは地下5階という深さになるので、大井町駅での乗り換えには、想定以上に時間がかかることもあるので注意しましょう。
目黒駅と同様に、2つの駅ビル(アトレ)があります。
品川区で利用すると便利な沿線・駅と路線バス
- JR山手線(目黒、五反田、大崎)
- JR京浜東北線/上野東京ライン(大井町)
- JR横須賀線(西大井)
- JR埼京線(大崎)
- JR湘南新宿ライン(西大井、大崎)
- 東京臨海高速鉄道りんかい線(大崎、大井町、品川シーサイド、天王洲アイル)
- 東急池上線(五反田、大崎広小路、戸越銀座、荏原中延、旗の台)
- 東急目黒線(目黒、不動前、武蔵小山、西小山)
- 東急大井町線(大井町、下神明、戸越公園、中延、荏原町、旗の台)
- 京急本線(北品川、新馬場、青物横丁、鮫洲、立会川、大森海岸)
- 東京メトロ南北線(目黒)
- 都営地下鉄三田線(目黒)
- 都営地下鉄浅草線(五反田、戸越、中延)
- 東京モノレール(大井競馬場前、天王洲アイル)
子育て・教育関係の情報
全国的に少子化傾向は拍車がかかる一方ですが、品川区では15歳未満の人口比(年少人口比)は11.8%と23区ではやや高め。しかも近年は増加傾向にあります。これはひとえに品川区が子育て支援に力を入れてきた結果でしょう。
品川区は、妊娠届け後から就学前までの子育てを支援するために「しながわネウボラネットワーク(ネウボラ)」という独自の仕組みを作っています。複数の関係機関が連携して相談事業やサポート事業を担っています。例えば、妊娠届け出をした妊婦の妊産婦相談や誕生後の子育て相談などを行い、サービス情報の紹介や専門機関への橋渡しをしてくれます。
特徴的な支援制度では「一時保育・休日保育」があります。保護者が何らかの事情で育児ができない場合の一時預かりの制度で、生後4か月から小学生までが対象です。
費用の助成では、15歳以下の子どもの養育者に助成する児童手当、ひとり親家庭などを対象にした児童扶養手当などが代表的。
また、小さな子どもだけではなく18歳までの支援体制を整えているのも特徴です。例えば「高校生の入院医療費助成事業」は、高校生の入院にかかった費用を区が還付してくれる仕組みで、所得制限もありません。
ユニークなところでは、3世代同居や近居のための引っ越し費用の一部を助成する制度、子育て中の再就職についての相談窓口や、家庭と仕事の両立の仕方などの相談に乗ってくれるサービスもあります。
子育て中のパパママに向けて、子育て支援の体制をわかりやすく発信するサイト「しなっこねっと」も便利です。
品川区は全国で初めて施設一体型の小中一貫校を開校した区、子育てや教育に熱心に取り組む区としての評価が定着しつつあります。
品川区の教育機関の数
品川区は保育園・学校、公園等が多く存在し子育てし易い環境となっています。
- 幼・保育園
- 188園
- 小学校
- 39校
- 中学校
- 22校
- 高校・高専
- 13校
- 大学・短大
- 7校
- 公園
- 149園
品川区の治安
品川区は23区内の犯罪発生数では、少ない方から6~7位くらいにランキングされているので比較的治安がよい区と言えるでしょう。
ですが同じ品川区内でもエリアによって犯罪発生には差があります。例えば、令和3(2021)年の犯罪発生数では、JR大崎駅近くの大崎1丁目、大井町駅近くの大井1丁目、南大井6丁目、五反田駅近くの東五反田1丁目などで犯罪が多発しています。
犯罪の種類では自転車盗など非侵入窃盗が中心ですが、閉店中の店舗に侵入して金品を盗む事件も起こっています。こうしたエリアは飲食店や風俗店が多い繁華街で、外からの来訪者も多いことからトラブルがより多くなっているのでしょう。
反対に犯罪が少なく治安がよいのは、荏原中延駅に近い西中延や西大井駅や中延駅に近い豊町です。
一方、子どもの支援や教育に力を入れている品川区では、児童見守りシステムの「まもるっち」を導入。まもるっちは会話もできる防犯ブザーで無償で貸し出しています。危険を感じた児童が防犯ブザーのストラップを引くと警報が鳴り、自動的にセンターに通報が行くというシステムです。
- 品川区の犯罪率
- 5.21%
その他、品川区に関連する情報
品川区の周辺スポット
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しながわ水族館
ウォーターフロントのしながわ区民公園の一画にある水族館。京浜急行の大森海岸が最寄り駅です。
品川駅近くのプリンスホテル内のアクアパーク品川と混同されることもありますが、こちらの方が歴史があります。
展示は、1階が海面フロアで、アザラシ、ペンギン、イルカのショーなどを楽しめます。また、地階は海底フロアになっていてトンネル水槽を通ったり、イルカやサメの泳ぎを見たり、カワウソやクラゲなどを観察することもできます。場所柄、東京湾の成り立ちやそこに暮らす生物の生態を開設するコーナーも。
海に近い水族館なので、海の生物たちをより間近にリアルに感じることができるでしょう。 -
天王洲アイル
アイルとは島の意味。東品川2丁目の22haの埋め立て地にできた再開発エリアです。
複数の商業複合施設やオフィスビルなどが集積した一帯で、運河や埠頭、複数の桟橋、一帯を取り囲む板張りの遊歩道など、特徴的な景観が人々をひきつけます。
音楽ホール、美術館、イベントスペースなどもあり、近年は文化やアートの発信地として知られ、ウォータフロントに立地したイベント空間は、ほかのエリアとは異なる特別感も醸してくれます。
昼間に訪れる人も多いですが、夜間は水辺に映る無数の光で、幻想的な景観へと変貌します。テレビドラマやCMなどの撮影にも多用される場所です。 -
戸越銀座商店街
全長1.3キロ、関東でもっとも長い商店街と言われます。戸越銀座商栄会商店街振興組合、戸越銀座商店街振興組合、戸越銀座銀六商店街振興組合という3つの商店街で構成されていて、店舗数は約400軒ほどです。
その大半が生鮮食品や惣菜を扱うお店で、食べ歩きができる商店街として、メディアで取り上げられてきました。
名物の戸越銀座コロッケをはじめ、唐揚げ、多彩な具材を揃えたおにぎり、昭和レトロなカレーパン、たい焼き、イモスイーツ、アイスクリームなどなど、目移りしてしまうほど多彩なラインナップです。 -
船の科学館
東八潮の潮風公園にある海と船をテーマにした海洋博物館です。昭和49(1974)年にオープンしました。
初代の南極観測船・宗谷などの屋外展示と、約1500点ほどの海と船にまつわる資料を展示した屋内展示場があります。
注目は屋外展示場で、第二次世界大戦中に戦火を潜り抜け6回の南極観測で使用された船、宗谷は船内の見学もできます。他にも間近で見られる直径6mもの巨大スクリューや深海潜水艇の模型などもあります。
珍しい展示の数々は、子どもばかりでなく大人も夢中にさせてくれるでしょう。
その他
- 大井中央病院
- 東京品川病院
- 第三北品川病院
- いすゞ病院
- 昭和大学病院
- NTT東日本 関東病院
- 品川区立二葉図書館
- おおさきこども図書室
- 品川区立ゆたか図書館
- 品川区 大井図書館
- 品川区立大崎図書館分館
- 品川区立大崎図書館
- 品川区立荏原図書館
- 品川区立源氏前図書館
- 品川区立南大井図書館
- 品川区立五反田図書館
- 品川区立八潮図書館
- 品川区立品川図書館
- 大井警察署
- 品川警察署
- 大崎警察署
- 荏原警察署
品川区の家賃相場
品川区と他市区の間取りの平均家賃相場を比較しました。
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2023年12月時点 住まいのリライフ調べ
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1R 1K 1DK 1LDK 港区 13.01万円 12.09万円 14.87万円 23.68万円 目黒区 9.94万円 9.33万円 11.46万円 21.83万円 品川区 13.44万円 12.61万円 11.35万円 22.68万円 大田区 7.9万円 7.81万円 9万円 - 江東区 20万円 8.6万円 11.2万円 - -
2K 2DK 2LDK 3LDK~ 港区 8.45万円 15万円 34.06万円 68.38万円 目黒区 10.07万円 14.2万円 35.74万円 44.09万円 品川区 18万円 11.4万円 26.8万円 - 大田区 - 10.8万円 - 17.2万円 江東区 - - 22.1万円 -
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