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駒込は縁起の良い街

  • 2020.09.30
  • 2022.09.01


「一富士二鷹三茄子」
初夢に見ると縁起が良いベスト3として知られるこの言葉ですが、実はこの縁起物、なんと駒込に全て揃っているのです。これらは江戸時代からすでに知られてきたようで、駒込の街自体も縁起の良い街と言われています。では、具体的に探ってみましょう。

意味と由来

「一富士」「二鷹」「三茄子」、この3つの言葉にはどんな意味があるのでしょうか。
  • 富士山=不死、子孫繁栄、商売繁盛(末広がりの地形から)
  • 鷹=高い(運気上昇の意味)
  • 茄子=成す
上記が「縁起が良い」とされる理由ですが、この3つがなぜ選ばれたかは諸説あるようです。大きく分けて由来は2つ。1つ目は駿河国(静岡県中央部)にある価値の高いものを順に並べたという説で、富士山、愛鷹山、初物の茄子の値段を指しています。もう一方は、徳川家康が好んでいた物をくくったという説で、富士山、鷹狩り、初物の茄子を指しています。

さらに、この縁起物には続きがあるのを知っていますか?
6番目まであり、「四扇、五煙草、六座頭」という言葉が続きます。扇や煙草は儀式やお祝い事、祭りなどには欠かせない小道具として古代から愛用されてきたもの。そして座頭とは、髪を剃った盲目の人を指します。「毛がない」=「怪我ない」という解釈により、家内安全を願う象徴とされていたのです。

駒込の一富士二鷹三茄子

富士=富士神社
日本では古来より富士山の壮大な姿を信仰する風習があり、江戸時代には富士塚と呼ばれる富士山を真似た人工の小高い山が日本各地に形成されました。実際の富士山にお参りするのは遠いので、近くに見立てて信仰していたという訳です。
富士神社の石段がまさに富士塚で、石段を登った先には本殿があります。富士神社は天正元(1573)年に現在の東京大学の地に駿河の富士浅間社を勧請(かんじょう:神仏の分霊を迎えること)し創建しましたが、寛永5(1628)年に加賀の前田家のお屋敷がこの地に立てられることなり、現在の地に移されました。
鷹=現在の駒込病院の地が鷹狩りの名所でした
鷹狩りとは「鷹を放って狩猟をする」ことであり、決して鷹が獲物ではありません。歴史は長く、仁徳天皇の時代(350年ごろ)から行われ、権力者の狩猟活動は権力の象徴と言われるほどでした。歴代の天皇、武将がさかんに行い、織田信長や徳川家康は特に鷹狩りを好んだことで知られています。
鷹狩りには「軍事演習の一環」「領地の視察」「健康の保持増進」といったメリットがありますが、鷹場(鷹狩りのために指定された土地)の近くに暮らす農民にとっては、生活が制限されることも多く迷惑なものだったそうです。駒込にもこの鷹狩りの名所と呼ばれる一帯がありました。現在では駒込病院が建っている場所です。
茄子=江戸野菜のなかでも茄子が駒込の名産品であった
江戸幕府が開かれると、江戸の人口は一気に急増しました。そこで重要な課題として浮上してきたのが食糧問題です。お米は年貢等により全国から集めることが出来ましたが、野菜は新鮮なものを揃えることは難しく、常に不足ぎみで悩みの種でした。そこで江戸城内でも野菜を栽培するようになり、大名はそれぞれの国から百姓を派遣し、屋敷で栽培する習慣が広まりました。富士神社付近でも野菜の栽培は盛んに行われ、茄子の評判がとりわけ良かったことから「駒込ナス」の通称で呼ばれるほどに。幕府発行の風土記にも記され、その評判がうかがえます。

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いかがでしたでしょうか?
ことわざや逸話って歴史背景から生まれるものもあるので面白いですよね。
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