上京して一人暮らしを始めたい お部屋の探し方や引っ越しなどの疑問を解消!

  • 2021.01.14
  • 2024.02.27

上京準備やお部屋探しを徹底解説!

就職や転職、進学のために上京したり、夢を追いかけて上京したり。理由はさまざまですが新生活のことを考えるとワクワクしますね!
それでも上京して初めて一人暮らしをするのなら、不安なこともたくさんあるのが正直なところでしょう。
また、お部屋探しや引っ越しもやっかいですね。暮らすエリアの選定、家賃相場、治安も含めた街の雰囲気など知らないことだらけで、どうやって引っ越し先を決めればいいのか迷ってしまうもの。
ここでは、そんな時のために知っておきたい「物件の探し方」「引っ越しにかかる費用」「役所での手続き」についてまとめました。

住む街を決めるには

「落ち着いた雰囲気の住宅街がいい」「商業施設がたくさんあって便利な街がいい」「いろんなところに行きやすい街がいい」など、エリアの希望条件は誰しもが持っていますね。まずはどんな街に住むのがベストか、それを見極めていくために、4つの視点から探ってみましょう。

①職場や学校の近くに住むか 電車で通うか

学生の場合
地方から上京する学生は、学校から徒歩・自転車圏内に住む方が多いようです。
なぜなら、初めての一人暮らしは何かと心配が多いもの。そんなとき、同じように上京して一人暮らしをしている仲間が近くにいれば心強いでしょう。近場に友人がいれば、食事や飲みに行くなど、一緒に行動しやすくなります。
また、勉強の時間を優先するなら、学校から近い方が時間の節約になります。

しかし、学校が都心部にもあるようなケースでは家賃が高額になるなど、近くに住むことが難しい場合もあります。そのような場合は、学校の最寄り駅から5駅くらいまで範囲を広げて探してみましょう。路線にもよりますが、東京は駅の間隔が狭いので5駅でも15分ほどしかかかりません。それでも家賃を抑えることができるかもしれないので、ぜひ調べてみる価値はあります。

また、家賃相場に気を取られて安めの駅のお部屋に入居すると、予想以上に交通費がかかる場合もあります。通勤の場合は、勤め先が交通費を負担してくれるところが多いですが、学生は保護者か自己負担になるので、住む場所を決めるときは家賃に加えて交通費の負担がどのくらいになるかも考慮したいものです。
社会人の場合
社会人なら、徒歩圏内ではなく無理のない通勤時間の範囲でお部屋を探される方が多いです。都心のオフィス街は住居用の物件が少ない地域もあり、家賃相場も高めだからです。

無理のない通勤時間とは人それぞれですが、電車などの移動時間が30~40分以内と言うのがおおよその目安。また、「職場と住む街では気分を変えたい」「プライベートな姿を職場の人に見られたくない」と、職場と住居に一定の距離をとりたいと言う方も少なからずいらっしゃいます。その一方、できるだけ職場の近くを強く希望される方も珍しくありません。「仕事が終わるのが遅いため、少しでも睡眠時間を確保したい」という方にとって、通勤時間は無駄と言っても過言ではないからです。
家賃にどれだけお金をかけられるかにもよりますが、それぞれのライフスタイルに合わせてエリアを選定しましょう。

②エリアごとの家賃相場を把握しよう

以下に東京23区と市部における一人暮らし向け物件の家賃相場の一覧と地図を掲載しました。おおまかに区分するのなら、山手線の中心(新宿区四谷や千代田区あたり)から南側にかけてのエリアが家賃相場がもっとも高く、そこから離れていくにつれて徐々に下がっていくとイメージするとよいでしょう。

ただし家賃相場は同じタイプの間取りの平均値なので、同じエリアの同様の間取りでも数万円の差が出ることも珍しくはありません。築年数の高いものや専有面積が狭い物件は相場より下がりやすく、反対に設備が充実しているものや広さがある物件は相場よりも高くなります。また、相場が高いエリアでも、たまに掘り出し物と言える希少物件が出ることもあります。ですからエリアの違いは参考にとどめて、まずは丹念に探してみることも大切です。


東京都の一人暮らし向け物件の家賃相場(2021年1月時点、単位:万円)

③東京の路線を把握しよう

東京都区内とその近郊の電車網は、とても複雑。JRだけでも20路線以上、地下鉄が15路線、私鉄は30路線近くあります。乗り換え駅も非常に多いので、通勤・通学ルートと家賃相場を照らし合わせながら「どこの駅までなら範囲を広げられるか」と言う考え方で暮らすエリアを決めていきましょう。
また、路線によって家賃相場も変動します。例えば、新宿まで15分圏内の距離で引っ越し先を探す場合、山手線を使って目黒区に住むよりも中央線を使って杉並区に住んだ方が平均で2万円ほど家賃が下げられるというデータもあります。

④暮らしやすい街かをチェック

家賃相場を左右するエリア選定は重要ですが、お部屋探しではその街の環境が過ごしやすいかどうかと言うことも大切なポイントです。どんなにアクセスがよい街だとしても、生活するうえで利便性が劣ると快適に暮らすことはできません。それを判断するには、「スーパーやコンビニが近くにあるか」「街灯があって夜も暗い道を歩かなくてすむか」「飲食店はどんなものがあるか」などがチェックポイントです。
実際の街を観察できれば理想的ですが、そう簡単に複数の街を歩くことは難しいですね。そんなときGoogle Mapのストリートビュー機能を使うと、街の様子を写真や3Dで確認できるので街探しの参考になります。

新宿区にある「あけぼのばし商店街」のGooglemapとストリートビュー

⑤物件を絞り込もう

住みたい路線や駅が絞りこめたら、不動産検索サイトで該当物件を探してみましょう。ですが掲載されている物件がすべて募集中とは限りません。状況は刻刻と変わっていくからです。繁忙期とされる1月から3月は次々と申し込みが入っていくので、さらに流動的です。
検索サイトで候補物件を見つけたら、すぐに不動産会社に直接問い合わせをした方が確実です。物件のなかには検索サイトに掲載されないものもあり、不動産会社で希望に合わせて、類似の未公開物件を提案してもらうことも可能です。
また、内見などで不動産会社を訪れるときは、必ず不動産会社に予約を入れておきましょう。これも繁忙期によくあることですが、来客が多く予約がぎっしり埋まっていて、予約なしの飛び込み来店に対応できない場合も多々あることだからです。

内見のタイミングは入居希望日の1か月~3週間前がベスト!

賃貸物件は、入居の申し込み後、2~3週間ほどで家賃が発生します。「実際の引っ越しはもっと先なのに。自由に決められないの?」と疑問に思うかもしれませんね。ですが貸主の大家さんからすれば、入居が先になればなるほど家賃収入が減ってしまいます。より早く入居できる人を優先したいと思うのは当然のこと。ですから入居の申し込みをしたら、さほど期間をおかずに家賃がかかってくると言うことを覚えておきましょう。また、入居の入れ替えが多い1~3月は大家さんも強気になりがちです。家賃発生の先延ばしや減額交渉はより通りづらくなります。
なお、お気に入りの物件を早めに抑えたいけれど、家賃発生は遅らせたいという人は、退去前の物件を内見せずに申し込む「先行手続き」という方法がおすすめです。気になる方は下記の関連コラムをチェックしてください!

時間的な余裕があるなら不動産会社に事前相談を

不動産会社の来店予約が1か月近く先の場合は、あらかじめ希望条件を伝えておき、該当する物件の資料を集めてもらいましょう。なぜなら一般向けの検索サイトには市場全ての物件が公開されている訳ではないからです。一方、業者専用の検索サイトには非公開物件もたくさん載っています。ですから希望条件をあらかじめ伝えておき、非公開物件も含めてより多くの選択肢を事前に提供してもらうことがベスト。優良物件が見つかる確率が上がります。また、来店時にもスムーズに内見に出ることもできて効率的です。

オンラインでのやり取りも可能

リライフでは遠方の方向けに、オンラインでのご相談も承っております。スマホやパソコンの画面越しに店舗のスタッフと気軽にやり取りができます。また、オンラインでの内見も可能です。実際のお部屋を画面越しに見学ができるので、上京までに時間がかかる場合や、遠方でも急いで都内のお部屋を探している場合にも便利です。お部屋の実寸なども行います。
くわしくは、「賃貸物件のお部屋探しからご契約までご来店不要、ご自宅で完結!」をご覧ください。

初めての一人暮らしなら内見は保護者同伴で

初めての一人暮らしなら、不動産会社に来店するときは、できるだけ保護者に同行してもらいましょう。
これは特に学生さんに言えることだと思います。多くの学生さんが初めてお部屋探しをされる春先は、不動産会社の繁忙期にあたります。学生さん同士が同じ物件に入居希望をされることも多いので、お互いにライバル関係にあるとも言えます。
そのような状況で学生さんが一人で内見をした際、「帰ってから親と相談します」などと結論を先送りにしていると、その間に先を越されてしまうケースも珍しくはありません。簡単に決められることではありませんが、申し込みは早い者勝ち。保護者同伴なら、その場で結論を出すこともでき、申込書などの記入もスムーズです。万が一、同行が難しい場合は物件資料を共有しておき、当日もスマホですぐにやりとりができるようにして、お部屋の写真をリアルタイムで確認してもらったり、できるだけタイムラグを短縮することが重要です。

内見時に注意すること

内見で押さえておくべきポイントとは

内見の際には、いくつかのチェックポイントがあります。お部屋に入居してから「しまった⁉」ということのないように、最低限押さえておきたいポイントです。
くわしい内見の際の注意点については、次のコラムもご参照ください。

希望にかなったお部屋なら寸法を測っておこう!

内見して気に入ったお部屋なら、その場でお部屋の寸法を測っておきましょう。玄関ドアを開けたときの幅、カーテンをつける窓の幅や高さ、冷蔵庫や洗濯機置き場のスペースなどは、しっかり把握しておきたい点です。また、コンセントの位置などを写真に残しておけば、家具の配置の計画も立てられます。きちんと採寸しておけば、あとから家具や家電が入らなかったり、使いづらかったりを防ぐことが可能です。

身分証を忘れずに!

内見して気に入った物件なら、入居の申し込みを行います。申し込みには申込書に加えて、契約者や入居者の身分証が必要です。入居者が未成年の場合は原則的に保護者名義での契約になるので、保護者の免許証・保険証のコピーや写真を持っていきます。入居者については身分証以外に、保険証や学生証、加えて学校の合格通知書や就職先の内定通知書のコピーなどの提出も求められます。申し込んでも書類が揃わない状態が続くと、いつまでもお部屋が募集中となる可能性があるので要注意。あらかじめ必要書類は揃えておきましょう。

引っ越し費用と引っ越し準備

入居にかかる費用とは

上京してお部屋を借りるには非常に多くの費用がかかります。その大部分が初期費用ですが、おおよそ家賃と管理費を足した金額の約5倍が必要です。敷金や礼金、仲介手数料、翌月分の家賃などが含まれます。
また、家具や家電を揃えるのもそれなりに費用がかかり、おおよそ30~50万円ほど必要です。
初期費用に関する詳細はコチラ!

引っ越しはできるだけ費用を抑えよう

一方、引っ越しにかかる費用もバカになりません。引っ越し業者に依頼する場合、その費用は荷物の量・移動距離・時期によって変動します。下の表は、一人分の引っ越しを業者に依頼した場合の平均金額をまとめたものです。一方、上手にやりくりすれば、大きく節約可能なものでもあります。

例えば、上京してから購入したり、大きな家具や家電は引っ越し先からさほど遠くない販売店から配送してもらったりすることで、引っ越し荷物の量は大幅に減らすことができます。洋服などかさばらないものは宅急便で送ることも可能なので、引っ越し業者にすべてを運んでもらうよりも割安になるかもしれません。
距離と時期別の引っ越し業者の平均金額(一人暮らし向け・カッコ内は最安値、単位:円)
距離50km以内100km以内200km以内300km以内
通常期35,000
(18,000)
41,000
(19,500)
64,000
(27,500)
76,000
(37,500)
繁忙期59,000
(30,100)
69,000
(34,020)
101,000
(55,000)
132,000
(56,370)

必要な家具・家電をリストアップ

一人暮らしを始めるにあたって、必要な家具や家電は各自のライフスタイルによって変わってきますが、一般的なアイテムをリストアップしたのが次の表です。また、新たに購入する家具・家電は、内見時に測った寸法をもとにして選びましょう。
入居日から必要なもの早々に揃えておきたいものライフスタイルにより必要なもの
照明器具冷蔵庫ベッド
カーテン洗濯機テレビ
寝具電子レンジカーペット
空調設備(なければ)コンロ(なければ)机・テーブル
掃除用具炊飯器ソファ・椅子
ドライヤーパソコン
食器
調理器具
時計
上の表でリストアップしたものは、絶対に揃えなければいけないと言うものではありません。例えば、ご飯を炊かないのなら炊飯器は不要でしょう。また、最近は家具・家電付きの物件やレンタルサービスもあるので、必ず購入しなくてはいけないと言うものでもありません。あくまでご自身のライフスタイルで必要なものをリストアップすることが肝心です。必要なアイテムをリスト化することで、今後の生活スタイルもイメージしやすくなるでしょう。

忘れちゃいけない公的手続き

ライフラインは自分で申し込みが必要!

電気やガス、水道などのライフラインの申し込みや契約は自分で行わなければなりません。現在、電力会社とガス会社は豊富にあるので、プランやサービスを吟味して、自分に合うものを選びましょう。水道に関しては各地の水道局に連絡します。また、物件によっては契約先が決まっている場合もありますので、その点は入居手続きの際に確認しておきましょう。

それぞれの契約方法は基本的に電話やネットで行えます。入居日が決まったら「〇日から使うので開通をお願いします」と伝えればOKです。しかし、ガスだけは立ち合いでの開通が必要ですので、引っ越し作業中の時間に来てもらうよう予約を入れましょう。

役所などでの手続き

転出・転入手続き

現在住んでいる市区町村と異なる市区町村へ引っ越す場合は、まずは旧住所の役所に転出届を提出して転出証明書を取得します(同じ市区町村内での引っ越しの場合は転居届)。引っ越し先では、居住する場所が変わったことを届ける転入届を提出しますが、その際に必要なのが、転入届・転出証明書・本人確認書類・印鑑(自治体による)です。 また、マイナンバーカードまたはマイナンバー通知カードの提出も必要です。 転入の手続きは引っ越し後、14日以内に行わなければならないと法律で定められています。引っ越し後にあわてないように、転出証明書は事前に準備しておきましょう。

印鑑登録の住所変更(登録している場合のみ)

印鑑登録とは、その印鑑が本人のものであることを証明する公的な書類です。登録された印鑑が実印となります。この印鑑登録も、居住地それぞれの手続きが必要なので、引っ越し前の役所でまず抹消手続きを行ってから、引っ越し先の役所で再度登録手続きを行います。

国民健康保険の書き換え

会社員は基本的に会社が加入している健康保険に入っているので、住所変更などの手続きも会社が行ってくれます。一方、個人事業主や学生などは国民健康保険に自分で加入しなければなりません。これも旧住所の役所で喪失届を提出し、新住所の役所で加入手続きを行います。国民健康保険料は住んでいる自治体に支払うものなので、この手続きを忘れてしまうと無保険となり、医療費が全額負担になってしまうので注意しましょう。

運転免許証の住所変更

住所変更にともなう運転免許証の手続きは正式名称を「記載事項の変更」と言い、引っ越し先管轄の免許センターや運転免許試験場、警察署などで行います。運転免許証は本人確認の身分証として非常に有効な書類ですが、住所変更がされていないと無効になってしまいます。変更手続きを行わないままでいると免許更新の通知が届かなかったり、罰金を取られたりする可能性があるので要注意です。

郵便物の転送届

郵便局でこの届出を行うと、申請日から1年間、旧住所に届いた荷物を引っ越し先へ無料で転送してくれます。この手続きは、郵便局に備え付けの届け出用紙に記入するほか、インターネットでも可能です。

NHKの住所変更

NHKのホームページから申請が可能です。世帯全員での引っ越しの場合は住所の変更を行い、世帯から独立する場合は新規契約という形になります。

まとめ

・新生活を過ごす街は、家賃・立地・生活スタイルから総合的に決めよう
・内見は予約必須。不動産会社と事前に連絡をとって候補を絞っておこう
・部屋の寸法を測って適切なサイズの家具・家電を。上京して買えば引っ越し費用の節約に
・身分証など書類の準備、役所や電気・ガス・水道などの手続きも忘れずに

住まいのリライフ千代田店の外観

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