内見で失敗しないポイント!

  • 2020.10.08
  • 2024.02.27

事前準備とチェックポイントの把握が重要!

お部屋探しで候補の物件が絞れたら、次は実際のお部屋の内見に移ります。その際に大切なのは、候補物件が他の人に取られてしまわないよう素早い対応をすることです。また、せっかく内見に時間を費やしたのに無駄になってしまわないように、効率的な内見のポイントを解説しましょう。

効率のよい内見をするために

内見開始時間は早いほど有利! 余裕ある時間を確保することが大事

店舗で物件を紹介してもらってから内見に行く場合、店頭での物件設定は平均1時間ほどです。それから3~4件の内見をしたとして、場所にもよりますが所要時間の目安は2~3時間。車や電車の移動を考慮すると、トータルで4時間前後と考えておくとよいでしょう。
また、内見の開始時間は、早ければ早いほど有利と言うのは基本中の基本です。
不動産店の営業開始時間を10時として、上記のスケジュール通りに内見をしたとすると、午前中から動いた人が物件を決めるタイミングはお昼前後。自分以外で誰がいつ内見をしているのかは不明なので、その人たちよりも早いタイミングで決断することがポイントです。

家具や家電の寸法確認は内見の前に

次に、実際に内見に出かける際の留意点を挙げておきましょう。時々、内見後に「物件は気に入ったけど洗濯機が置けるのか確認してから連絡します」と言うようなやり取りをいただくことがあります。実はこれはとてもリスクが高い行為です。前述の通り、同じ時間に被らなければ内見はどこの仲介会社も可能なので、自分の後に見た人や前日に見て検討中の人に先に申し込まれる可能性があります。そうなると悔しい思いをするだけでなく、内見の時間も無駄になります。ですから内見の際には、あらかじめ新居に持ち込む大型の電器製品や家具の寸法を把握しておくことが大切になのです。

同居人や保護者と意見をまとめておく

同居する人がいたり、保護者の相談や許可が必要という人は、一緒に内見することが理想です。ですが事情があって内見が一緒にできない場合は、あらかじめ双方の希望条件を確認しておくことが重要です。これも上記と同じ理由になりますが、検討している間に他者に先を越されないようにするためです。再び一緒に内見ができる保証もないので、希望条件の擦り合わせを事前に済ませておくことは必須なのです。また、募集図面の画像を共有したり、テレビ電話で物件を見せたりして、遠隔でも内見時に連絡が取れる状態にしておくのがベスト。一方、入居する人しか内見ができないと言うことはありません。相談できる方に一緒に来てもらうことも可能です。

内見で注意するポイント

よい物件を見極めるためには、どんな点を注意すべきなのでしょう。内見の際にあると便利なアイテムや、見るべきポイント、見落としがちなポイントなどを解説していきます。

内見の際に持参したいもの

内見の際は、撮影できるもの、方角が確認できるものなどを持参しましょう。また、前述したように、新居で使用する比較的大型の電器製品や家具の寸法はあらかじめ測っておき、そのメモも忘れずに。
現地でお部屋の写真や動画を撮影することはOKなので、こまめに撮っておき、後から「ここってどうなっていたっけ?」とならないようにしておくのもポイントです。お部屋の各所の寸法についても適宜測りながら、実際に住むときのイメージを膨らませていくのがポイントです。
なお、スリッパやメジャー、懐中電灯などは不動産会社の人が用意してくれます。

次に、お部屋各所でのチェックポイントを解説していきましょう。

玄関

・セキュリティに不安がないか
・廊下は窮屈でないか
・靴の収納は十分か


ドアが狭いと家電や家具が入らない可能性があるので要チェックです。また、玄関ドアのカギがどのような仕様なのかも、防犯対策の一つとして確認しましょう。1Kのお部屋はキッチンが廊下にあることが多いので、動線が十分に確保できるかも確認します。

居室

・動線を確保して家具が置けるか
・デッドスペースはないか
・圧迫感を感じないか
・クローゼットの容量
・コンセント、テレビ線の位置
・エアコンの状態


多くの時間を過ごす居室はどのようになっているでしょう。一般に、長方形よりは正方形に近いお部屋の方が家具の配置のバリエーションが豊富になると言われています。扉や収納の前は当然ものが置けないので、そのようなデッドスペースがどれぐらいあるかも確認しながら採寸します。さらに手持ちの家具家電を置いた状態を想定してみましょう。また、お部屋に入ったときに圧迫感があるかないかも大切なポイント。圧迫感については、お部屋の形、天井の高さや床の色などでも印象が変わります。
お部屋に最初に入ったときに感じる第一印象は意外に的をついていることもあるので、その時に少しでもいやな印象があったら、入居後に後悔することもあるので気を付けましょう。反対に、「あ、この場所いいな!」と思えたら、あなたと相性のよい空間です。

方角・眺望

・陽の光は部屋に十分届くか
・向かいの建物の距離、目線は気にならないか
・窓が他の建物で塞がれていないか


方角については、日中安定して豊富な採光が確保できる南向き、午前に光が入る東向きが人気です。ところが南や東に向いていればOKという訳ではありません。向かいに建物があった場合、内見している部屋より高層だったり、距離が近い場合は眺望が遮られてしまい、風通しも悪くなります。また、向かいの居住者から覗かれる可能性すらあるのです。その逆に西向きや北向きでも、建物が向かいになく開けていれば条件として劣ることはありません。塞がれている南よりも、開けている北のほうが条件としては◎なのです。

バルコニー

・雨が降った時に濡れない状態か
・低層階の場合、侵入される恐れはないか


バルコニーの構造が雨を十分に防げる状態なら、不意な雨降りでも洗濯物が濡れるような心配はさほどありません。また、防犯面を気にして1階を敬遠する方が多いのですが、空き巣被害は1階よりも2階や3階の方が危ない場合もあります。1階より上の階は油断しがちで施錠が甘くなってしまうので、そこが狙われます。高層階でもしっかり戸締りすることが大切ですが、気に入った物件が1階だと言うことだけで候補から外すことは得策ではないでしょう。

キッチン

・シンクの高さは自分に合った高さか
・作業スペースを確保できる広さか
・食器棚、シンク下の収納の容量は十分か
・冷蔵庫が余裕を持って置ける広さか


キッチンはファミリー向け、単身者向けの物件によって、かなりバリエーションがあります。特に気をつけておきたいのが単身者向け、一人暮らし用の物件です。まな板を置いたりする作業スペースが、十分に確保できない造りになっていることも少なくないからです。また、キッチンが狭小で限られたスペースであっても、シンクに蓋をして作業スペースを作れる仕様か、別途作業台を置くスペースがあるかなどを確認しましょう。
一方、冷蔵庫は引っ越し時に無理なく運べるか、冷蔵庫の背面と左右に2~3㎝ほどの隙間を確保できるのかは、しっかり確認したい点です。たとえスペースに入ったとしても、ドアが開けにくいなども考えられます。また、ドアが左右のどちらに開くかも考慮して、ゆとりあるスペースを確保できるかを確かめます。

その他の水周り

・浴槽の広さ
・洗面台の使いやすさ
・洗濯機防水パンの大きさ
・シャワーの水圧


水回りは暮らしの質を左右することなので、チェックは怠りなく!
浴槽は身体を入れたときに足が伸ばせる広さかなどをチェック。水が出るならシャワーの水圧も確かめましょう。
また、最近は、浴室乾燥機がついたお部屋も多くなってきました。これは浴室のカビの発生などを防ぐとともに、雨の日の洗濯物干しにも活用できる設備なので、完備されていると便利です。
洗面台は最近はさまざまなタイプがありますが、シャワー付きなどの機能を別にしても、使いやすい仕様か、収納はできるかなどをチェックします。水が出る状態なら、水を出して洗面台の使い勝手や水圧も確かめましょう。
また、洗濯機置き場の防水パンの大きさも要チェック。手持ちの洗濯機が置けないなんてことになったら悲劇です。
また、内見の際に、洗濯機置き場や浴室などの臭いが気になったことはありますか? この臭いは、清掃の不十分でも設備不良でもありません。長期間使用しないと水道管の中の水が干上がってしまい、それで臭いが発生してしまうのです。水を流せば自然に消えますのでご安心ください。

共用部分

・部屋までの通路は外から見えるか
・ゴミ置き場や集合ポストは清潔に保たれているか
・掲示板に不穏な案内はないか


マンションの場合、セキィリティを考慮するとエレベーターを降りてからどの部屋に向かっているかを外部から特定されることのない内廊下の物件がベストです。建物の内側に廊下がある物件はグレードの高い物件に多いのですが、女性の一人暮らしには大切な条件の一つでしょう。
共用部分は、エントランスやゴミ置き場などが清潔に保たれているかを確かめます。それで管理体制の様子がある程度把握できるからです。

内見の際、近隣の部屋にどんな人が住んでいるかを教えてほしいと言われることがありますが、これは個人情報なので管理会社も詳細を教えてはくれません。入居者のマナーなどが気になる場合は、掲示板を見てみましょう。何かトラブルが起こっている場合は、注意書きなどの掲示があるかもしれません。例えば「ゴミは〇〇で出しましょう」とか「廊下で〇〇しないように」などと掲示されていたら、マナー違反の住民やルールにうるさい住民が居住していることをうかがわせます。

周辺環境

・駅からの距離
・スーパーやコンビニの位置
・街灯
・騒音
・バス停


お部屋の設備に限らず、周辺環境や利便性もお部屋探しでは重要なポイントです。
まず誰もが気になるのは、駅からの距離でしょう。物件紹介資料の時間換算は1分80mが目安です。これは「ヒールを履いた女性が普通に歩けるスピード」と定義されていますが、個人差や誤差は当然あるので、気に入った物件なら駅からの道のりを歩いてみることをおすすめします。
また、その時にチェックしてほしいのは、スーパーなど商店は駅と物件との間にあるのか、その先にあるのかと言うこと。買い物のしやすさは、日々の生活スタイルを大きく左右するものだからです。また、駅からの道のりには、街灯が十分設置されているか、見通しの悪い道を歩かなくてもよいかなども確認しておきたい点です。
駅から遠い物件の場合は、バス停が近くにあるかも確認。バスは不便に感じるかもしれませんが、電車では遠回りになってしまうような場所に直接行けると言う利点もあります。バス利用の物件だったら、路線をチェックして利便性を検討しましょう。

周囲の環境と言えば、音も気になりますね。周囲の音に関しては、内見時は家の中が空なので、音がより響きやすくなっています。ちょっとした音なら、カーテンやカーペット、家具などが音を吸収してくれるので軽減できます。
電車や車の音に関しては、人によって許容できる程度は異なりますが、電車は運行時間が決まっているので、たとえ音量が大きかったとしても終電を過ぎれば静かになります。一方、その物件が大きな道路に隣接していた場合、車やバイクは24時間走っているので、こちらの方がリスクは大きいと言えるでしょう。

引越しは人生の中でそう何回も経験するものではありませんね。ですから、なおさら物件選びは慎重に行いたいもの。選んだ物件を後で悔やむことのないように、希望の条件を整理したうえで、内見でしっかりお部屋を見極めましょう!
住まいのリライフ千代田店の外観

住まいのリライフ千代田店

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