マンション VS 戸建て どちらがいいの?

  • 2020.10.15
  • 2024.02.27

暮らしやすいマンションか資産価値の戸建てか?

マイホームを購入するならマンションと戸建て、どちらを選びますか? 双方にメリットやデメリットがあり、どちらを選ぶかは永遠のテーマでしょう。希望するライフスタイルに合わせて、じっくり検討していきましょう。

マンションのメリット、デメリット

マンションのメリット

①立地が良い

マンションが建築されるのは、概ね戸建てよりも駅から近いところです。そのため駅や商業施設へのアクセスが非常に便利。それは最大のメリットでしょう。通勤や通学の負担も減らせ、時間を有効に使えそうです。

②堅牢な建物構造

マンションは基本的鉄筋コンクリート造(RC)か鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)なので、一般的な戸建てより耐震・耐火性能は大きく上回ります。また、コンクリート造は気密性が高く、外気の影響を受けにくいのでエアコンも効きやすいと言われます。

③セキュリティ・共用設備が充実している

オートロックや防犯カメラは多くのマンションに備わっており、セキュリティ面では戸建てを上回り、不審者が建物内に侵入する可能性も低いでしょう。管理人が常駐しているマンションなら、なお安心です。その他、宅配ボックスや敷地内ゴミ置き場などを備えたマンションなら利便性も魅力です。

④維持管理の手間がかからない

エントランスや廊下など、共用部分の維持管理はすべて管理会社や管理組合が行います。入居者自身が行う負担がないのは、ありがたいですね。ただしその分、共用部分の維持管理費や大規模な修繕費用は積立金として徴収されます。

マンションのデメリット

①住宅ローン以外にも支払う費用が多い

マンションを購入すると、管理費や修繕積立金、駐車場代など月額でかかる費用が案外多くかかります。修繕積立金に関しては、一般的に1㎡あたり200円ほどが相場と言われているので、70㎡の物件ですと14,000円ほどです。

②リフォームが自由にできない

家族が増えたりライフスタイルが変わる際に考えるのが、部屋の増改築やリフォームです。リフォームが自由にできないと、家族間でプライバシーが確保できないなどの問題も発生しかねません。ところがマンションでリフォームが認められる条件は管理組合によって異なるので、リフォームの内容や規模によっては認めてもらえない場合もあります。また、増築もマンションは難しく、戸建ての方が融通は利きます。収納に不足を感じたり、部屋が足りなくなったとき、マンションならではの制約が不便に感じられるでしょう。

③近隣入居者とのトラブルの可能性

マンションでは隣りで生活する人とは、天井や壁でしか区切られていません。隣家の人と自分の生活時間帯がずれる場合もあり、周囲の生活音が不快に感じることがあるかもしれません。反対に隣家から苦情が来ることも起こりえます。また、共用部の使い方などでトラブルが起きる場合もあります。

戸建てのメリット・デメリット

戸建てのメリット

①敷地内なら制約が少ない

戸建ての最大のメリットは制約が少ないことでしょう。ペットの飼育や楽器演奏など、マンションだと条件にしばられがちなことでも戸建てなら自由です。また、敷地内なら駐車場を整備したり、庭でガーデニングやバーベキュー、子どもの遊び場など、さまざまな使い方ができます。

②リフォームが自由にできる

戸建ては管理を他者に任せたり、権利の共有もありません。ですから、リフォームもリノベーションも自由に行えます。いずれは二世帯住宅にするなど変化していくライフスタイルにも柔軟に対応できます。

③プライバシーが守られる

戸建てはマンションとは異なり、隣家の間にはある程度の距離を確保できるのでプライバシーの問題もクリアできます。生活音などで隣家を気にする必要はマンションよりは軽減されます。日当たりや風通しもマンションの低層階よりは確保しやすいことが多いでしょう。

戸建てのデメリット

①維持管理はすべて自己負担

建物や庭の整備など、戸建てでは維持管理はすべて自分で行わなければなりません。修繕積立金が月々で発生しない分、必要なときにまとまったお金が必要です。庭の管理では、草むしりの負担が意外に大きいという声も聞かれます。

②セキュリティ対策が必要

戸建てでもオートロックを取り付けることは可能です。しかし、他人の侵入を阻止できる塀などがなければ窓から侵入される可能性があり、空き巣などの家屋侵入の可能性は否定できません。窓を二重ロックにしたり、シャッターにしたりする工夫が必要です。

③駅から遠くなりやすい

駅周辺は商業施設が豊富にあり、利便性に優れていることから需要が高く大勢が居住できるマンションが建てられることが多くなっています。一方、戸建ての分譲地は駅周辺からある程度の距離があるところが多く、郊外など駅の間隔が広いエリアはバスでの移動が必要になる可能性もあるでしょう。

マンションvs戸建て それぞれの特徴

項目マンション戸建て
立地都心部や駅周辺に多く、商業施設などへのアクセスがよい。都心部から離れた郊外や駅から離れた地域に多く、車やバス移動が必要になりやすい。
日当たり・風通し高層階で遮るものがなければ確保可能。間取りや部屋の位置に左右される。窓が多いので確保がしやすいが、周囲の建物の影響を受ける場合がある。
広さ戸建てに比べると狭くなる場合が多い。マンションより確保しやすい。
セキュリティオートロックや防犯カメラなどの設備が普及している。管理人やほかの居住者など侵入者が目につきやすい。出入口や窓が多いと侵入のリスクが高く、二重ロックにするなどの工夫が必要。外から死角をつくらないことも重要。
防災面鉄筋コンクリート造などが多く、戸建てより堅牢。防災倉庫を備えていたり、避難訓練を行うことがある。木造の建物が多く、耐震化、防炎化など被害を軽減するような自己管理が必要。
気密性外気の影響を受けにくいが、木造に比べて湿気が溜まりやすく、結露しやすい。外気の影響を受けやすい。
ゴミ出し物件によるが24時間可能なものが多い。決められた曜日に決められた場所まで運ばなければならない。
維持管理管理費や修繕積立金がかかるが、管理会社が対応してくれる。家の修繕費、改修費は所有者で対応。庭も定期的なメンテナンスが必要。
駐車場月額で別途発生。敷地内に駐車が可能なら費用負担なし。
生活音は互いに配慮が必要。隣家とある程度の距離があれば、気にする必要はない。ただし常識の範囲内での生活音に努める必要はある。
ペット飼育可能な物件でも制限がある。制限なし。
リフォーム専有部分のみ可能だが、内容によっては管理規約の制約がある場合がある。ライフスタイルの変化に応じて柔軟に対応が可能。
生活動線ワンフロアが多いので部屋同士の移動が楽。平屋でない限り階段移動の負担がある。

資産価値はどちらが高い?

ライフスタイルの変化によっては、いつしか住居を手放すことがあるかもしれません。「売る」ことを前提として考えると、マンションと戸建てはどちらが有利なのでしょうか。

①間取りで比べる

マンションと戸建ては設計に大きな違いがあります。マンションは基本的に買い手がついていない状態で設計されるので、外観や間取り、内装などは万人受けするように造られています。そのため売りに出されたとき、購入希望者が早めに現れる確率も高くなります。それに比べて戸建ては、所有者のニーズに応じて設計されることも多いので、すべての買い手にとって住みやすい物件になるとは限りません。その点では「売りにくい物件」ともなりそうです。

②立地で比べる

立地は資産価値に大きく影響します。マンションは比較的都心部や駅周辺に多く、戸建ては距離が離れた場所に建てられがちです。利便性を求める人が多い現代ではマンションの方が需要があり、高い資産価値を求めればマンションの方が有利です。

マンションvs戸建て 資産価値は逆転する!?

上記の観点からすると、資産価値の高さはマンションに軍配が上がりそうです。
しかし、一概に戸建てが不利と決めつけることはできません。なぜなら資産価値に含まれる土地の割合は、戸建ての方がマンションよりも大きいからです。土地は経年で老朽化するものではなく、その価値はある程度一定です。場合によっては土地の価格が値上がりすることすら起こりえます。マンションも戸建ても築年数が経過するほど資産価値に占める建物の価値は減少し、そのスピードは戸建ての方が概ね速めです。ところが建物の価値がゼロになったとしても土地の価値は残り続け、いずれは戸建ての価値がマンションを上回る時期もやってきます。
資産価値としてマンションと戸建てを比較するなら、物件の質や立地に加えてどれくらいの期間、そこに居住するかと言う点での検討も必要です。そこも考慮すると選択肢は変わってくるでしょう。
マンションと戸建てではどちらが良いか、どちらが資産価値が高いのか? それは「どんな暮らしがしたいのか」によって変わってくるのだと、おわかりいただけたでしょうか。住まいを購入するときは、ご自身が理想とするライフスタイルと照らし合わせることが、もっとも重要なポイントとなりそうです。

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