賃貸 VS 持家。どっちが得なのか!?

  • 2020.10.19
  • 2023.05.24

賃貸は果たして損なのでしょうか。持家は果たして得なのでしょうか。

将来設計において、賃貸を借り続けるか持家を買うかは永遠のテーマですよね。それぞれのメリットやデメリットをまとめてみました。

賃貸派と持家派。どっちが多い?

世の中の人たちはどのように考えているのでしょう。公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会が2019年に行った「不動産の日」というアンケートによると、賃貸派が19.1%、持家派が80.9%と持家派が圧倒的でした。

賃貸派の理由TOP3

  1. 住宅ローンに縛られたくないから・・・41.5%
  2. 天災が起こったときに家を所有していることがリスクになると思うから・・・35.6%
  3. 税金が大変だから・・・24.5%

持家派の理由TOP3

  1. 家賃を支払い続けることが無駄に思えるから・・・53.5%
  2. 持家を資産と考えているから・・・32.1%
  3. 落ち着きたいから・・・28.5%
賃貸派の意見としては、「住宅ローンに縛られたくない」という意見が半数を超える結果となりました。やはり大きな金額を借り入れすることに抵抗があるのかもしれませんね。続く第2位は災害のリスク。ここ数年、自然災害が頻繁に起こっているので危機意識が高まっています。因みに2017年のデータだと、「仕事の都合や家族構成の変化により引越しする可能性があるから」という理由が2位でした。3位の税金については、家を購入すると固定資産税や都市計画税(都市計画税はない地域もあります)が毎年発生します。ローンと税金に加えて修繕積立金もかかる場合が多いので、月々の負担を気にしているようです。

持家派の意見も、1位の「家賃を支払い続けることが無駄」という意見が半数を超えました。2位の資産という理由にも紐付いてきますが、家賃はオーナー様に対して「賃借料」として支払うのに対し、ローンは「自己の所有物」とするために支払っています。ローンが完済できれば所有物となるので、その後のライフスタイルによっては運用が出来るのが一番の魅力となっているようです。

賃貸のメリット

住み替えが自由にできる

転勤や家族構成の変化により引越しが必要になったら、住み替えが自由に出来るのが賃貸の一番の魅力でしょう。その他にも、不便だなと感じることがったり、近隣の住人とのトラブルが起こってしまった場合にも、引越してしまえばトラブル回避ができます。

メンテナンスの手間がない

エアコンや給湯器などの設備や電気、ガスといったトラブルは管理会社へ連絡すれば対応してくれます。あくまでも借りているものなので、持ち主である貸主に修繕と費用負担の義務があるのです。しかし、故障や破損の原因が入居者にある場合は費用を負担しなければならないので、日頃の使用方法には注意が必要です。

ローンや税金の負担がない

ローンは言わば借金です。金融機関から大金を借りて物件を買い、毎月返済という形で支払っていくので家賃を支払う感覚よりは心理的負担が大きいです。また物件を購入すると返済額に加えて税金と修繕積立金や管理費もかかってくるので、ローンの設定額にもよりますが月々の負担は賃貸の方が少ないです。

賃貸のデメリット

ファミリー向け物件が若干少ない

賃貸物件は、どちらかというと一人暮らしや少数世帯向けの物件の方が多い傾向にあり、特に都心部では家族世帯向けの物件だと候補を複数出すことが難しい場合があります。人気の公立学校にお子さんを通わせたいご家庭は少なくても6年は住み続けるので、数が少ないというよりは空きが出にくいといった方が適切かもしれません。物件のグレードについても、分譲マンションの方が高めの傾向があるので、「分譲賃貸」を借りる場合はローン金額よりも家賃の方が高くなってしまうこともあります。

リフォームができない

借り物なので、壁に穴を空けたり住みやすいように内装を変えることはできません。解約時には原状回復義務が生じるため、借りた時の状態にして返す(社会通念上経年により避けられない変化は除きます)必要があるので、壁紙を剥がしてしまったり床を傷つけてしまったり、形状を変更してしまうと原状回復費用が多額になってしまいます。中にはDIYが可能なのを売りにしている「DIY賃貸」もありますが、築年数が古いものが多いです。

老後資金の問題

これは少しシビアな問題です。住宅ローンは最長でも35年で支払いが終わるようになっていますが、賃貸物件は借りている期間は家賃を払い続けなければなりません。お仕事をリタイアして収入が年金のみになっても支払いは続いていくので、老後の資金に大きく影響します。日本の不動産業界、得に賃貸業界は資産ではなく定期的な収入があるかが審査基準になっているため、高齢になってから住み替える場合は選択肢が大きく減ってしまいます。

持家のメリット

個人資産になる

持家の最大のメリットです。借り物ではなく個人の所有物となるので、永続的に住むことができます。売却することでまとまったお金を用意することもでき、賃貸として貸し出せば定期的な家賃収入が得られます。特に新築の分譲マンションは耐震性や省エネなどの高性能のものが多く、条件によっては購入時より高く売れる可能性もあるでしょう。

リフォームが可能

戸建物件ほど大掛かりな増改築はできませんが、専有部分であればマンションでも物件ごとの管理規約の範囲内でリフォームが可能です。

団体信用生命保険に加入できる

住宅ローンを利用すると、「団体信用生命保険」というものに加入ができます。ローンの返済が終了すれば支払うものは管理費や修繕積立金、固定資産税のみになりますが、ローン返済期間中に名義人が死亡してしまった場合、この保険に入っているとローンの残額が保険金から支払われるので遺された人に支払いの義務が課されません

持家のデメリット

住み替えがしにくい

賃貸の最大のメリットと対になるのがこれですね。売却には長くて6~7ヶ月ほど期間を要することもあるので、物件をすぐに売って引越し資金にする事はとても難しいです。

メンテナンスは自己管理

戸建であればもちろんですが、マンションでも専有部分については全て自己管理をしなければなりません。賃貸のように管理会社に連絡をすればよいということはないので、業者への問合せから発注までを全て自己対応となります。

多額なローンを組む場合がほとんど

家をキャッシュ(現金)で購入する人はそう多くありません。ほとんどの人が金融機関から住宅ローンという形で融資を受け、毎月一定額の返済をしていきます。いくら自己資産になるとはいえ、気負いせずローンを組める人はなかなかいないでしょう。また、何らかの理由で相続することになっても、住宅は単純に分割ができないのでトラブルになる可能性もあります。

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リライフお客様窓口店

いかがでしたでしょうか?
よく同じ条件で賃貸と持家の費用に関するシミュレーションが行われていますが、やや賃貸の方が生涯でかかるコストは低いけどもローンを組むと一定金額を所得税や住民税から控除できる仕組みがあるのでそれを加味すると賃貸でも持家でも大差はないという結論に至ります。世間の志向的には将来的に持家を希望するという人が多いことが分かりましたが、どちらかが正解といいう事はなく、それぞれのライフスタイル、ライフプランによって適するものが違います。物件を決める際には、どの様な条件が自分たちの暮らし方に合っているのかをよく考えていきましょう!賃貸や購入、売却、不動産経営など不動産に関するご相談は是非リライフにお任せ下さい!

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